リスを実装する (Kindle Single) [Kindle]

著者 :
  • 2015年4月26日発売
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感想 : 36
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感想・レビュー・書評

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  • 実装されたリスは果たして持ち運べるのか。これを読む限りは運用性に難があるような気もしなくはないが、そこも含めてリスの魅力なのだろう。思えばテトリスだってリスがつくし、リスケジュールだってリスがつく。リスには家族があり、そしてかつコーディングされた概念なのだろう。

  • 201911
    なんかのときに実装してみよかな

  • 良かった。
    プログラミングができる人なら、私とは違う楽しみ方があるのかな。
    あと、私は働くのが嫌いだけど、面接はもっと嫌いで、無職になって飢える恐怖があるので(現実的にはしがみつける家族がいるので、たぶん飢えるまではいかない)、トントンと転職できる主人公は有能だなあと思う。
    いや、雇用してるところは一緒で部署異動だったのかな?
    まあ、有能と思う。 
    歯車のすごい職人さん、技術を分析しよう残そう広めようと言うところもすげえ。
    「職人技」って呼ばれてきたようなものの、手技って分析っていうか解読っていうかできるものかな。

  • 難しかった。
    ファンタジーとSFが混ざり合っているような感じ。
    主人公ももしかして、、、となる。

  • いみわかんねー

  • 奇妙な味の短編。
    プログラム空間内のリス。そのリスを実装する野実実の人生と生活。

  • ⚫︎受け取ったメッセージ
    人間も実装されている


    ⚫︎あらすじ


    ⚫︎感想
    実装されたリスを通して、
    同じように、人間もまた、人間を実装された状態であることを暗示している。また、本人が気づかないままに行動を情報に支配されており、その精度が加速しており、自分の選択や、意志さえ、もう、ないかもしれないし、加速度的にできなくなりますよというメッセージだと思った。

    あらゆるものを自動化する、それは、工程ではとてもワクワクする試みである一方、子供が成長して巣立っていくような寂しさもあり、終わりもくる。

    自分のもてる手工業の技術をコピーし、万人に行き渡す行為の中で、その人の目に影を落としているように見えるという記述もある。

    人間の手から放して機械化することに、危惧を抱くという感覚を、とっくに通り越して、もはや、自動化されていることにも気づかない段階にきている。



  • 不思議な世界観。考えようによってはちょっとホラー感があるかもしれません。
    プログラミングの知識があるとより楽しめるかもしれない理系な小説でした。

  • 本を評価する際は、
    ・ストーリー
    ・文体
    ・キャラクターの魅力
    以上3つに分けて考えるのだが、この本は文体が魅力的。
    難解ではなく淡々とした描写で始まり、最後は波のようにゆったりと終わる。文章で音楽を奏でているような本。

    オチは徐々に悟らせてくれる構成なので驚きはないが、読了後にもう一度読み直すと見えてくるものもあると思う。

  • 近未来、多くのものが機械化された世界。規則的なスケジュールに沿って不規則に動く「リス」のプログラムを作ったり、職人技を機械化しようとしている主人公。果たして、寝る前に彼が思い出そうとする妻や子供は本当に人間だったのか。

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著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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