朝日のようにさわやかに(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 『図書館の海』以来、5年分の小説が詰まっている」という煽りはずるい。即買い。

  • 【あらすじ】閉鎖的な学園で起こる事故。当事者は天から降るような「アッハッハ」という笑い声を聞いている。「笑いカワセミ」の仕業だーー。根拠のない噂話が蔓延する中、また新たな事件が…。(「水晶の夜、翡翠の朝」)さまざまな恐怖を味わうことのできる14の短編集。
    ***
    【感想】
    短編の面白さは、恩田陸に教えてもらった気がする。世界観をじっくり味わいたいので、どうしても短編には物足りなさを感じてしまうのだが、恩田陸の作品にはそれがない。それがなぜなのかわからなかったのだけれど、この作品を読んで、「語られない物語」のようなものを背後に感じるからかもしれない、とふと思った。

    例えば、「卒業」という作品は、原稿用紙でわずか20枚だという。設定を説明していたらそれだけで終わってしまう、とあとがきにあった通り、ほとんど説明はない。それでもゾッとする。語られていない設定をあれこれ想像させられてしまうからだ。余白がある恐ろしさは、短編・長編問わず、恩田陸の普遍的な魅力なのかもしれない。

  • こ・こわい・・・・。日常の裂け目から覗く恐怖。『世にも奇妙な物語』的世界が好きな人ならたまらないだろうな。怖いものが苦手な自分としては、怖いもの見たさといったところである。

  • 葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ……(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。

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プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。

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