近代中国史 (ちくま新書) [Kindle]

著者 : 岡本隆司

• 筑摩書房 (2013年7月8日発売)

感想・レビュー・書評

[nomitomo13さんの感想 · 2021年2月16日]

近代の中国経済史を通して、現代中国への理解を深める本。

現代中国の「行動原理」を経済史の視点から「大きな全体像」を描き出しています。

中国に限らず、世界の情勢を理解したいなら、近代史の知識を深めておくことが欠かせません。近代で確立したことが現代に受け継がれていることは多々あるからです。

中国の経済や社会を理解するには、中国の近代史を知っておく必要があります。本書は現代中国を理解するひとつのきっかけとなる本です。

著者プロフィール

1965年、京都市に生まれる。現在、京都府立大学文学部教授。著書、『近代中国と海関』（名古屋大学出版会、1999年、大平正芳記念賞）、『属国と自主のあいだ』（名古屋大学出版会、2004年、サントリー学芸賞）、『中国経済史』（編著、名古屋大学出版会、2013年）、『出使日記の時代』（共著、名古屋大学出版会、2014年）、『宗主権の世界史』（編著、名古屋大学出版会、2014年）、『中国の誕生』（名古屋大学出版会、2017年、アジア・太平洋賞特別賞、樫山純三賞）ほか

「2021年 『交隣と東アジア 近世から近代へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」