家族写真 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • それぞれハートフルの話で面白いが、最後の家族写真が1番良かった。家族それぞれでの思い出の話が肝心なところで食い違うと言うのは自分にも当てはまるのかもしれない。

  • 短編ですが、全部面白いです。

  • 家族を題材にした7編の短編集。全部がどこかでつながってるのかな、、、と思いながら読んでいましたが特につながってるわけではなさそう。
    短編なのでさらっと読めます。

  • 家族って一筋縄ではいかない。
    情があって愛おしい気持ちもあるけれど、
    激情となって怒りや憎しみになったりもする。
    分かって欲しい、分かってくれるはず、
    そんな期待がベースにある。
    だから乖離が許せない。
    自分との違いに苛立つ、歯噛みする。
    家族だって、実は他人。
    上手くいっている家族は、
    いい意味でそれが分かっているのかもしれない。
    七つの短編。

  • 家族の情景が面白可笑しく、文章のテンポが軽快なのが良い。

  • 「家族」をテーマにした7作。
    大半が中年男性が主人公の哀愁ただよう話(笑)
    どれも、くすっと笑えるような
    なんだか泣きたくなるような
    そんなお話です

  • 家族をテーマにした7つの物語からなる短編集。1つを除いてはすべて中年男性が主人公で、クスっとくるようなユーモアがあったり、心がじんわりと暖かくなったり、切ない気持ちになったりした。どっちの話も良かったが、特に「結婚しようよ」と「プラスチック・ファミリー」が良かった。

  • 荻原浩のテーマ短編集。
    いわゆるファミリー系のエピソードが7篇収録されてい
    るのだが、殆どの篇で主役を張っているのが定年間近の
    オヤジ世代。若い頃はそれなりに夢があったものの、今
    ではしがないサラリーマン、ITの進化に付いて行けず、
    嫁に早くに先立たれる、という共通項。さらに全員が、
    体重に関して悩みを抱えている、というところまで同じ。

    例えば10年前にコレを読んでいたら、おそらく全く響
    かなかったハズ(^^;)。ただ、現在の僕はここに描かれ
    ているオヤジたちと年代的には全く変わらず、なんかも
    う共感度が半端ない感じ(^^;)。娘が居るワケでも無い
    のに、嫁に行く娘のことを思って涙してしまうのだから、
    僕もかなり年をとった(^^;)。

    ただ僕の場合、下手すれば彼らよりもずっと下層を歩い
    てるんだよなぁ・・・。だから、こういう幸せは間違い無
    く手にできないワケで、そのあたりがちょっと腹立たし
    くもある。

    氏の作品としてはややおとなしめだが、同年代をウルっ
    とさせる人物描写はやっぱり名人芸。難点を無理に挙げ
    るのなら、表題作「家族写真」がちょっとだけ食い足り
    ない気が。かなり良い話なので、出来れば長編にリライ
    トしてくれると非常に嬉しい。

    いわゆる昭和テイストの好きな人は是非!
    ・・・ちょっと運動しないとダメかな、僕も。波平と5つし
    か変わらないし。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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