論理が伝わる 世界標準の「議論の技術」 Win-Winへと導く5つの技法 (ブルーバックス) [Kindle]

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  • タイトルの通り、議論をするとは何なのか、
    どのように議論すべきなのか、といったテクニックを
    まとめた一冊。

    議論するのに技術というほどのものがいるのかと
    思ってしまうが、読んでみると確かに議論には
    やり方があり、上手く使うことで有効で実りのある
    ものになることがわかる。

    ロードマップを述べ、情報をナンバリングし、
    先に要点を述べる、など、スピーチにも使えそうな
    テクニックも盛り込まれている。

    議論の仕方で感心したのは、「立証責任」という
    考え方だ。主張をするものはその主張が正しいか
    データを示さなければいけない。だからこそ相手に
    反論されたら「何故そう思うのですか?」と
    聞いてしまうのだと。そうすると相手も何か答えな
    ければ、となって勝手に立証責任を負ってくれる
    という。それを繰り返せばぼろが出ると。こわ。

    そのほか逃げ方や詭弁の使い方なども語られており、
    筆者の百戦錬磨っぷりがうかがえる。
    論理で説得できるのは論理的な人だけなので
    そうでない人と議論するのは無駄。
    そういう人には人間関係や信頼関係といった別の
    アプローチを使いましょう、という切り方も
    実にクールだ。

    そして大切なことも書いてあった。
    「議論は勝つためにやるものではありません、
    議論は、論理的で最適な解決策を導き出すために
    するのです」と。
    この視点がない論客が最近youtubeやテレビで
    多いと思う。そんな中、本物の議論の仕方を
    学んだように思う一冊だった。

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著者プロフィール

1961年生まれ。東京大学工学部卒業。NECにて、18年間LSIの設計に従事するかたわら、ライティングやプレゼンテーションの指導を始める。2005年に有限会社ロジカルスキル研究所を設立。現在、企業研修として、日本語および英語のライティングや論理的思考法、ディベート、プレゼンテーションなどを指導している。『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」』『論理が伝わる 世界標準の「プレゼン術」』(講談社ブルーバックス)、『書く技術・伝える技術』(あさ出版)など著書多数。

「2015年 『論理が伝わる 世界標準の「議論の技術」 Win-Winへと導く5つの技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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