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感想・レビュー・書評
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論語に興味があった中で、Kindle Unlimited対象だったため購読。非常にライトな書きぶりで逆に分かりずらかった。
より論語を知るために、次は渋沢栄一の「論語と算盤」を読んでみようと思う。
【メモ】
『学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し
思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し』
学ぶ+考える=学問
「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。」
「人の己を知らざるを患(うれ)えず、人を知らざるを患うるなり」です。
人が自分のことを正しく理解してくれないことを思い悩んでもしかたない。それよりも、自分が人を正しく理解していないことを心配すべきである、
「子貢問いて曰わく、君子も亦た悪(にく)むこと有りや。子の曰わく、悪むこと有。人の悪を称する者を悪む。下に居て上を訕(そし)る者を悪む。勇にして礼なき者を悪む。果敢にして窒(ふさ)がる者を悪む。曰わく、賜や亦た悪むこと有りや。徼めて以て知と為す者を悪む。不孫にして以て勇と為す者を悪む。訐(あば)きて以て直と為す者を悪む。」
人の悪い点をあげつらうような者は憎む。下の位にありながら上の位の者をあげつらう者を憎む。勇ましいが礼儀が無い者を憎む。キッパリしているが道理に通じない者を憎む。人の意見をかすめ取って自分の知恵のようにしている者を憎みます。傲慢でありながら、それを勇ましさだとしている者を憎みます。人の秘密にしておきたいことを暴き立てて、それを素直さだとしている者を憎みます
「之に臨むに荘を以てすれば則ち敬す。孝慈なれば則ち忠あり。善を挙げて不能を教うれば則ち勧む。」
これ(政治)に臨むに重々しく立派な態度でいれば敬意を払うようになります。(上に立つものが)親孝行で下のものを慈しめば忠誠の念を持つようになります。善人を重用して能力が劣るものでも優しく教え導けば、仕事に精を出すようになるでしょう。
・家康は社会秩序を重視する朱子学に注目。江戸後期の大塩平八郎の乱は陽明学の影響、渋沢栄一は「論語と算盤」を著わした
「父母の年は知らざるべからず。一は則(すなわ)ち以て喜び、一は則ち以て懼(おそ)れる。」
両親の年齢を把握していなければならない。一つは長寿を喜び、もう一つは健康を気遣うために。
「君子に侍(じ)するに三愆(さんけん)あり。言(げん)未(いま)だこれに及ばずして言う、これを躁(そう)と謂(い)う。言これに及びて言わざる、これを隠(いん)と謂う。未だ顔色を見ずして言う、これを瞽(こ)と謂う。」
君子にお仕えする時にしがちな過ちが三つある。言うべきで無い時に余計な事を言うのを “躁(そう:落ち着きが無い)” と言う。言うべき時に必要な事を言わないのを “隠(いん:隠し事をする)” と言う。君子の顔色も見ないで自分勝手に言うのを “瞽(こ:盲目)” と言う。詳細をみるコメント0件をすべて表示