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- / ISBN・EAN: 4988101185306
感想・レビュー・書評
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映画の中の「ヨダカ珈琲」の元となった焙煎コーヒー店は「二三味珈琲」さん。実際に,珠洲市飯田町と木ノ浦にお店があり,おいしい珈琲をいただくことができる。もちろん,焙煎した豆も購入できる(うちで入れている珈琲は二三味さんのものだ)。本DVDも販売している。
また,木ノ浦のお店からは,日本海が一望できる。静かな海もいいけど,荒海もまたよろし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
場所関係なくそれぞれに物語があります。
人生には・・・
それぞれの想いや現実のもとに精一杯生きている。
とても心に感じるものがありますね。 -
雰囲気や映像がきれいで、何も考えたくないとにに見るにはいいかも。
ただ説明不足というか、雑な部分があり、理解が及ばない部分がところどころある。
藍染の衣類や、車やクロスなど、青が印象的に使われていて、それがまた海の青さとリンクしてきれい。 -
癒し満載の映画だが、謎だらけ。
わからんでよしか。 -
2019年10月20日観終わった。アマゾンプライムで。
本当に残念なのは佐々木希。最初出てきたとき、下手だなあとおもったら佐々木希。仕上がってない。最後の方でましになってきたけど。滑舌も悪くて聞き取りにくいところもあるし。子役の子たちの方がうまい。
永作博美はきれいでかわいい。おでこ出しても年齢不詳で凛としてて。演技もどっしりとして安定してて。
ストーリーにもう一つ大きな感動がない。 -
永作博美さん、うまいな〜
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2019/05/03
こんなコーヒー屋さんに、いきたいなあ -
監督、脚本は、順に、チアン・ショウチョン 柿木奈子。2015年作。永作博美 佐々木希 桜田ひより 保田盛凱清 臼田あさ美 永瀬正敏 浅田美代子 村上淳 イッセー尾形出演。
<コメント>
・ぼくは映画の評価をストーリーで決めることが多いが、この作品はそれよりも、海辺と小島が織りなす映像のきれいさ、波、学校の喧騒、コーヒー豆の焙煎音など音響の巧みさ、人の暖かみが評価されているように思う。
・有沙役の桜田さんの演技がよかった。逆に絵里子の役は難しい。あれだけ蓮っ葉なキャラで始まりながら、ヨダカ珈琲で働き始めた後の優しい人柄と矛盾なく演じるのは、よほどの表現力が必要で、前半に優しく子を思うエピソードを伏線としてはっきりと入れないと、佐々木さんには荷が重い。
・誰にも相談なく店をたたんで去るとか、岬はほとんどサイコパスな女だった。人との関係を一方的に終わらせる人は、ぼくは軽蔑します。
・ちなみに、法律上は、失踪宣告で死亡が認定されても、3ヶ月以内であれば相続放棄ができ、借金を含めて財産を承継ことはなくなります。失踪宣告手続きはとらない、でも借金は払う、と言う岬に、弁護士が怪訝そうな表情を示したのはそういう理由。
< ネタバレ・あらすじ >
吉田岬(永作)は弁護士(イッセー)から、失踪宣告を受けた上で父の借金を相続して返済するよう求められるが、死を信じたくない岬は失踪宣告を拒否し、父が使っていた珠洲の海沿いにある船小屋を訪ね、改装して焙煎コーヒー販売店「ヨダカ珈琲」を始める。
向かいには開店休業状態の民宿があった。金沢のキャバクラに通いながら2人の子、有沙(桜田)と翔太(保田盛)を育てる山崎絵里子(佐々木)が住んでいたが、子の面倒見は等閑で、給食費も払えない。やむなく金を借りに来た有沙に岬はうちで働くように提案。ラベル貼りから始めた有紗は仕事が楽しくなり、翔太もヨダカ珈琲に遊びに来るようになる。
1週間分の稼ぎを手に翔太のぶんも合わせて給食費を払った有紗は、残りでピアスを母にプレゼントしようと品定め中、万引きJKに濡れ衣をきせられ担任の先生(臼田)と帰宅、有紗は絵里子に叱られ、ヨダカ珈琲への出入りを禁じられる。
絵里子の民宿にはヒモ男(永瀬)が金をせびりに来るが、子らはそれに怯えヨダカ珈琲に避難、そこに現れた有紗の友達が2人をバーベキューに誘う。岬は2人を車で送って帰宅すると、ヒモ男はヨダカ珈琲に勝手に入って父の形見のギターを弾いていた。返すように求めるも拒否され、男は岬に襲いかかる。そこに絵里子が現れ、コーヒー豆の南京袋で一撃、男は警察に引き取られる。その後、店で絵里子がコーヒーを淹れながら、近くに働き口がないと言うので、岬はヨダカ珈琲で働いてもらうことにする。
入院中の絵里子の祖母由希子(浅田)が岬の父を知っていたことなどをきっかけに、遭難船の乗組員家族を絵里子の民宿に誘うことにし、しばし楽しく過ごす。
由希子の退院手続きをしていた絵里子は、病院のテレビニュースで、遭難船の一部とともに頭蓋骨が見つかったことを知り、急ぎ岬に報告。が、生存を信じたい岬は、他の遺族がする遺骨の鑑定も拒否し、ひとり自宅に引き上げる。岬を案じる絵里子と子らは、明日朝イチで岬を訪ねていくと、岬は店じまいをして旅立つところだった。波の音を聞いていると辛いと言い残し、どこへともなく車で立ち去る岬。
その後も、岬を偲んで夜の海を見ながらその暗さに怖がる有紗のために(当然、岬の父や岬のためでもある)、絵里子は、毎晩、ヨダカ珈琲に明かりをつけにいくようになる。
ある夕方、絵里子は、ヨダカ珈琲にきた観光客の相手をした後、明かりをつけて振り返ると、そこには岬が車で舞い戻っていた。
「おかえり」
「ただいま」
子らと抱き合う岬。 -
能登半島の小さな岬に、廃屋があった。
そこに、岬は、コーヒー焙煎できるヨダカ珈琲を作る。
永作博美の持つ、キリッとしながら、優しさがある雰囲気。
そして、開店休業になっている民宿のシングルマザー 佐々木希。
二人の子供たちは、母親に気兼ねして、本当のことを言わない。
給食費に困っている姉は、どうしようもない状況で
岬に、お金を貸してというが、ダメだけど、働くならと。
そこから、二人の交流は、始まっていく。
日本海の荒波。自然が切ない。
宮沢賢治の「ヨダカの星」をベースにして、
それぞれの過去におった傷から、再生していく物語。