紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) [Kindle]

制作 : 古沢 嘉通 
  • 早川書房
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本棚登録 : 168
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (310ページ)

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃよかった。アジア的情緒に満ちたSF。何度も泣かせてくるし。これまで読んだどんなSFとも違うエキゾチックな香りに満ちていた。11歳で中国からアメリカに移住して、色々な苦労もあったり、まわりを見ていて、きっと疑問に思うことがあったのでは。歴史についても考えさせられるものがあり、示唆に富んでいた。これは、色んな人に薦めたい。

  • 叙情性のある文章でとても魅力的な作者さんですね。
    方向性の違う作品が集まった素晴らしいアンソロジーでした。

    ## 心智五行
    学説が具体的な小説に落とし込まれており、学説自体も今まで意識していなかった(文字通り)ことでしたが感覚としては納得できました。自分自身についても新しい認識ができるようになったと目からウロコでした。

    ## 円弧
    私が学生のころはこのような潜在性を秘めたままの生活を送りたいと、そのようにぼんやりと考えていたことを思い出しました。

    ## 良い狩りを
    すごいバランス感覚の内容で好きな一作です。
    京極夏彦さんの文章とSF的アイディアが見事に融合したような、それでいて爽やかな素晴らしい作品でした。

  • 表題作は母の日に読んだこともあってか、無性に泣けた。

  • しんとして冷たい、しっとりした空気に満ちている。胸の奥がきゅっとするほど行きたい場所、泣けるほど触れたい手にたどり着けると信じて、ひとり長い長い旅をしている。喪失、孤独、希望が同時にそこにある。
    「紙の動物園」、「1ビットエラー」は短い物語とは思えない読後感。ずっと胸に残る。「月へ」の最初のエピソードの美しさと哀しさは、古い無声映画を見ているよう。画像を時折り走る白いノイズまで見えるようだ。

  • ケン・リュウの短編集。

    淡々とした筆致でSFという言語でもって、普遍的なこと、生とは、愛とは、といったテーマが、淡く深く語られていく作品集。
    まるで特殊な楽器から万人が感動するような音色が出るような、澄んで穏やかな気持ちに満たされる一冊

  • アジア的な心情を上手にSFにまで昇華していることろがアメリカで人気を博した一因なのでは。それを除いてももちろん面白い。

  • くくりはSFとなっているけど、ちょっと違うな…というものも含まれている短編集。
    表題の「紙の動物園」「良い狩りを」が心に沁みた。
    忙しくて細切れに読んだから、本腰を入れて読むと、もっと面白かったのかも。
    再読必須。

  • 何度でも読み返したいSF短編集でした。
    個人的ベスト3は「紙の動物園」、「良い狩りを」、「結縄」です。

  • 日本オリジナルの短編集。どの作品も着眼点が良く、バラエティに富んでいて面白い。多少は中国の文化を背景にした作品もあり、日本人読者は、完全に理解できないものもあるだろう。そこは気にせずに、底に流れる人として共感できる事物を楽しむのが良さそうだ。

    表題作しかりだが、親子の関係を描いた作品が多い。訳者の好みもあるだろうが、著者としても自分のアイデンティティを表現するために必要な作品だったのかもしれない。世代間宇宙船の作品が多いと感じた。親子の関係を描くのにちょうど良い舞台なのだろうか。

    好みの作品は「紙の動物園」「結縄」「文字占い師」といったところ。もちろん他の作品も面白い。

  • 表題作「紙の動物園」が、やっぱりベスト。その他のストーリーも急展開...というか思わぬ方向への展開に驚かされる。

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