紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) [Kindle]

制作 : 古沢 嘉通 
  • 早川書房
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (310ページ)

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  • めっちゃよかった。アジア的情緒に満ちたSF。何度も泣かせてくるし。これまで読んだどんなSFとも違うエキゾチックな香りに満ちていた。11歳で中国からアメリカに移住して、色々な苦労もあったり、まわりを見ていて、きっと疑問に思うことがあったのでは。歴史についても考えさせられるものがあり、示唆に富んでいた。これは、色んな人に薦めたい。

  • 表題作は母の日に読んだこともあってか、無性に泣けた。

  • しんとして冷たい、しっとりした空気に満ちている。胸の奥がきゅっとするほど行きたい場所、泣けるほど触れたい手にたどり着けると信じて、ひとり長い長い旅をしている。喪失、孤独、希望が同時にそこにある。
    「紙の動物園」、「1ビットエラー」は短い物語とは思えない読後感。ずっと胸に残る。「月へ」の最初のエピソードの美しさと哀しさは、古い無声映画を見ているよう。画像を時折り走る白いノイズまで見えるようだ。

  • ケン・リュウの短編集。

    淡々とした筆致でSFという言語でもって、普遍的なこと、生とは、愛とは、といったテーマが、淡く深く語られていく作品集。
    まるで特殊な楽器から万人が感動するような音色が出るような、澄んで穏やかな気持ちに満たされる一冊

  • アジア的な心情を上手にSFにまで昇華していることろがアメリカで人気を博した一因なのでは。それを除いてももちろん面白い。

  • くくりはSFとなっているけど、ちょっと違うな…というものも含まれている短編集。
    表題の「紙の動物園」「良い狩りを」が心に沁みた。
    忙しくて細切れに読んだから、本腰を入れて読むと、もっと面白かったのかも。
    再読必須。

  • 何度でも読み返したいSF短編集でした。
    個人的ベスト3は「紙の動物園」、「良い狩りを」、「結縄」です。

  • 日本オリジナルの短編集。どの作品も着眼点が良く、バラエティに富んでいて面白い。多少は中国の文化を背景にした作品もあり、日本人読者は、完全に理解できないものもあるだろう。そこは気にせずに、底に流れる人として共感できる事物を楽しむのが良さそうだ。

    表題作しかりだが、親子の関係を描いた作品が多い。訳者の好みもあるだろうが、著者としても自分のアイデンティティを表現するために必要な作品だったのかもしれない。世代間宇宙船の作品が多いと感じた。親子の関係を描くのにちょうど良い舞台なのだろうか。

    好みの作品は「紙の動物園」「結縄」「文字占い師」といったところ。もちろん他の作品も面白い。

  • 表題作「紙の動物園」が、やっぱりベスト。その他のストーリーも急展開...というか思わぬ方向への展開に驚かされる。

  • 「すべての恋愛と結婚に、すべての友情ときまぐれな出会いに、 円弧 があるの。はじまりと終わりが。寿命が。死が。」(「円弧」より)

    中国SFにハマりだしたきっかけの一冊。ノスタルジーと未来、ヒューマニズムとテクノロジー。一見相反する要素が見事に融けあっている短編集。見たことのない世界観にワクワクし、彼らの心に胸が痛くなること請け合い。

    個人的には中華スチームパンク「良い狩りを」がたまらなかったので、デルトロ監督あたりにぜひ短編映画にしていただきたい。

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