この世の大部分は、ゲーム理論で説明できる 世界標準の経営理論 [Kindle]

著者 :
制作 : DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 
  • ダイヤモンド社
4.00
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 6
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (53ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ゲーム理論に焦点を当てた論考。内容は、クールノー競争(数量ゲームと同時ゲーム)、ベルトラン競争(価格ゲームと同時ゲーム)、ナッシュ均衡など基本的な事項であるが、経営への示唆は大きい。例えば、制度の経済学もゲーム理論のナッシュ均衡として説明できるという視点は新たなものであり、制度、慣行、不文律などの曖昧なものですら、人間が「互いに合理的に空気を読みあった」上でのナッシュ均衡と表現することができる。シンプル化されたゲームではあるが、各プレーヤーの合理的な意思決定に着目し、どこに帰結するのかということを考えるには有用な手段であると感じた。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

入山 章栄(イリヤマ アキエ)
早稲田大学ビジネススクール教授
1972年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所で主に自動車メーカーや国内外政府機関へのコンサルティング業務に従事した後、2008年にピッツバーグ大学経営大学院よりPh.D.を取得。ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールのアシスタントプロフェッサーを経て、2013年より現職。専門は経営戦略論、国際経営論。主な著書に『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)、『世界の経営学者はいま何を考えているのか』(英治出版)、『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』(日経BP社)のほか、Strategic Management Journal、Journal of International Business Studiesなどの国際的ジャーナルへの論文発表も多数。

「2022年 『両利きの経営(増補改訂版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

入山章栄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×