日本戦後史論 [Kindle]

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  • 徳間書店 (2015年2月28日発売)
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みんなの感想まとめ

昭和20年の敗戦が現代日本に与えた影響を深く考察する本書は、内田樹さんと白井聡さんの対談を通じて、政治の問題の本質に迫ります。敗戦を総括しきれないことが、現代におけるさまざまな悪影響をもたらしていると...

感想・レビュー・書評

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  • 昭和20年の敗戦が現代日本に及ぼした問題について、内田樹さんと白井聡さんが語り合った本。

    現代日本を蝕む政治の問題。問題のカギとなるのは昭和20年の敗戦にありました。昭和20年の敗戦を総括しきれていないが故に、現代日本にさまざまな悪影響をもたらしています。

    本書は内田樹さんと白井聡さんの対談を通して、現代日本を蝕む問題の本質は「昭和20年の敗戦を政治はどう捉えたのか」にあるのかを教えてくれます。

  • 暗澹たる気持ちになるのは、この本に書かれていることが当たっているからではなく、あとがきで内田氏が言われているような「反知性主義」的な風潮が確かに浸透し続けているということが、この本を読み終えることでより実感として感じられるからだと思う。
    こんなふうに書くと自分は反知性主義者ではないと言っているみたいだけれど、本当に怖いのは自分もきっと反知性主義的な側面を多分に含んでいるはずだということ。そしてそれに気づいていないのだろうと言うことだ(自分の反知性主義的側面に気づき、それを改められる人間は定義上反知性的ではない)。
    何とか知性的な振る舞いができる人間でありたいと願うのだけれど。

  • 白井聡氏(京都精華大学専任講師)は「松任谷由実さん早く死んだほうがよい」とfacebookに書いた御仁です。
    その白井氏と内田樹氏(京都精華大学人文学部客員教授)の対談本です。
    対談時点では、白井氏は専任講師になることは決まっていたと、あとがきにありました。

    この本を一言でまとめると「妄想の上に妄想を重ねて主張を連ねた本」となります。
    Amazonのレビューを見ると、高評価が多いのにびっくり。
    客観的に物事を見られない同類が評価しているのでしょうかね。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/477408172.html

  •  とても刺激的な本でした。
     たとえば…。
     日本人が,今,選択している道は「一度,全部チャラにして,一からやり直そうという道ではないか」というような話。たしかに,東日本大震災と原発事故という大きな災害があったのにもかかわらず,原発推進に向かう政府を見ていると「何をやっても,この日本はダメか?」と思ってしまう。原発再稼働に対して,世論は,概ね反対なんだけど,「世論なんて力にならない」と思っている人たちの世論は,当然,政府を動かす力にはならない。本気で止めようとしない…というか,もうどうせ,私の力じゃダメだわ…と思わされてしまうほど,操作されてきたんでしょう。
     また,「愛国者」と名乗る人たちが行う,「国策」に反する行動は,どう考えればいいのか? 「国策」よりも「自分のしたいこと」を優先している自分の姿が見えていない政治家たち。ほんと,不思議だね。

  • さくっと読めるのはいつものことながら、読中〜読後にちゃんと普段は考えないようなことに意識が向けられることがありがたい。日本の戦後史は対アメリカの歴史であり、従属〜独立のゆらぎである。文中に「SF的想像」という言葉が出てくるのだが、一笑に付すような仮定であっても選択肢として考慮できるような柔軟な思考力や想像力が知性に繋がるのだろうと思った。

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著者プロフィール

1950年東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授、神戸市で武道と哲学研究のための学塾凱風館を主催、合気道凱風館師範(合気道七段)。東京大学文学部仏文科卒、東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。専門は20世紀フランス文学・哲学、武道論、教育論。 主著に『ためらいの倫理学』、『レヴィナスと愛の現象学』、『寝ながら学べる構造主義』、『先生はえらい』など。第六回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』)、2010年度新書大賞(『日本辺境論』)、第三回伊丹十三賞を受賞。近著に『日本型コミューン主義の擁護と顕彰──権藤成卿の人と思想』、『沈む祖国を救うには』、『知性について』など。

「2025年 『新版 映画の構造分析』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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