ガガーリン 世界を変えた108分 [DVD]

監督 : パヴェル・パルホメンコ 
出演 : ヤロスラフ・ジャルニン  ミハイル・フィリポフ  オルガ・イワノワ  ヴィクトール・プロスクリン  ナジェジダ・マルキナ 
  • TCエンタテインメント
3.15
  • (0)
  • (6)
  • (12)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 47
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4562227883294

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ガガーリンがめっちゃいい奴過ぎて笑った。
    訓練シーンよりガガーリン自身の人生のプレイバック多め。まるで走馬灯だけどテンポがいいので良し。幼少期の思い出は、露骨に極貧かつ隣人のおじさんがガチのヤバい奴で笑ってしまう。
    『ライトスタッフ』でもそうだけど、冷戦下のためアメリカを意識していて【世界初】が何より大事。でもガガーリンはいい奴だから、「アメリカに先を越されるのは悔しいけど、人類が宇宙に行くことは素晴らしい」とか笑顔で言っちゃう。仲間に嫌味を言われても、仲間同士での人気投票で選ばれるのはやっぱりガガーリン。うん。ガガーリンはいいヤツ。
    とにかくガガーリンがいいヤツ過ぎて宇宙に行った横道世之介的な感じの映画になってる。しかし、ヴォストークの再突入シーンは見ものだし、フルシチョフの描き方だったり、打倒アメリカ!の冷戦感、感動する国民の演出がかなりガチだったりとやっぱりロシアはソ連の延長線上にあるだなといま一度考えさせれる。色々ツッコミどころはあるけど楽しいロシア映画でした。

  • 「ファーストマン」に「アポロ11」と立て続けに鑑賞してみたが、そのギャップに驚かされた。多くの管制官とギャラリーに見送られ、華々しく世界中継された米国の宇宙飛行士に比べ、ひっそりと親族にも知らされずに旅立つガガーリン。無重力空間で人間が、特に脳がどうなるかも危惧されていた時代だから仕方ないのだろう。ひたすらに厳しい訓練にライバルとの確執。地味で暗くなりがちな物語を、雄大で美麗な打ち上げの映像や、宇宙空間や地球の映像で最後まで飽きさせずに魅せる。地球帰還の方法も杜撰でびっくりしたが、「ゼログラビティ」と同等の感動があった。☆3.5

  • 宇宙への第一歩はこんな感じなのかと、リアル。
    拙い感じもリアルで、実際は恐怖すごかったろうなぁと思う。

  • 途中でちょっとだれてしまったところもあるが、全体的におもしろかった。ググッと感涙するような場面はなかったが、ところどころのセリフなど、ちょっとウルッと来る場面は多数。大作感はないけれど、宇宙開発ものとしては押さえておきたい佳作。


    ■ボストーク1号の宇宙飛行士として選ばれ、打上から地球周回、大気圏再突入、帰還までの流れに、過去の生い立ちや妻とのエピソードなどをカットバックで見せていく手法は、単に時系列で見せるよりも効果的であったかと思う。

    ■ガガーリンは勇敢でユーモアもあり、仲間想いの好人物として描かれており、地球帰還後の英雄としての姿で映画は幕を閉じている。もちろん英雄を描くための映画なのですべてが本当にそうだったかは懸念されるが、そういうストーリーが観たかったので、これはこれでいいのだ。一方、その後は国家の広告塔として扱われつつ、アル中になりテスト飛行中に事故死という悲しい最後を遂げたとあり、それはそれで別の映画として観てみたい気もする。

    ■『スペース・レース』でもそうだったが、セルゲイ・コロリョフがここでもかっこいい! 恰幅の良い冷静な設計技師帳、ときおり見せる訓練生や周囲のスタッフへの愛情、信念のもとにロケット打ち上げを進める姿にしびれる。

    ■ガガーリンの奥さん役の女優がいかにもスラブ系という美人! とくに最初にガガーリンとダンスをする姿はかわいらしかった。パイロット候補が6人に絞られた時、そのニュースを持ってきた友人が「独身者を選定するよう、嘆願書を書こう!」と主張したのを退けた。そのとき第二子を妊娠していたのに。こうした宇宙飛行士の妻たちの姿は『ライト・スタッフ』でも描かれていて印象的だった。それを主題にしても一本の映画が撮れるだろう。

    ■当時の旧ソ連での宇宙開発の様子、登場人物たちの名前、さまざまなセットや小道具、もちろんロケットなどの装備、と『オネアミス』感バリバリ!!(笑) こちらもまた観たくなった。他にもこれまでに観た宇宙開発ものの映画やマンガなどをまとめたブログ記事をそろそろ書こうか。

    ■打ち上げシーンの迫力は、実は『オネアミス』のほうがあったかな。爆煙のCGがちょっとしょぼいというか、緊張感の演出が『オネアミス』のほうが勝っていると感じたが、それはアニメという表現手法だからこそかも。

    いっぽう大気圏再突入から脱出までのシークエンスは見ごたえがあった。あんな小さな燃えさかるカプセルの中で一人きり、地球に向けて落ちていくのはどれほどの勇気がいることか(そもそも無重力空間で人は生きていけるのかすらよくわかっていなかった)。カプセルから射出されたときは座席のみ(Wikiによると高度7000メートル!)、ここは思わず「うおっ!」と声が出た。その後さらに座席も分離されパラシュートのみで帰還。考えただけでも怖すぎる……。無事に生還した時に、それを目撃した親子に「逃げないで。私もソ連国民です』。そして満面の笑み。この表情がよかった。

    ■人類初の有人宇宙飛行がラジオで伝えられたときの街中が歓喜する様子が印象的。当時の映像も挿入されていたのでまさにあんな感じだったんだろう。あんなふうに街中の人々がいっせいに歓喜するというのは、もはやオリンピックかワールドカップぐらいしかないのかな? 自分がそのどちらにも興味ないのでいまいちピンとこないけど。ああ、でも探査機「はやぶさ」が戻ってきたときはちょっとそんな雰囲気があったかも(そういえばこれも映画見に行ったなあ)。

  • 今観ると、よくこんなロケットで宇宙に行ったな、と思う。まさに命がけですな。オデッセイを見た後なので、余計そう思う。
    宇宙飛行士になるための訓練も手探り感満載で、なかなかすごいことをやっている。
    こういうことの積み重ねで、今があるのだろう。
    初めて有人飛行をしたロシアであるが、今はあまりぱっとしないのが残念ですな。
    火星辺りに有人飛行をやってほしい。

  • ロシアの映画らしく、哲学的な作品でした。

全8件中 1 - 8件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×