ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫) [Kindle]

  • 集英社 (2015年6月30日発売)
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みんなの感想まとめ

芸術家たちの人間味あふれる姿を描いたこの作品は、印象派の巨匠たち—マティス、ドガ、セザンヌ、モネ—を、彼らの身近な人々の視点から語ります。著者の想像力が生み出す色彩豊かな描写により、読者は単なる画家の...

感想・レビュー・書評

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  • 芸術とは無縁の中で生きてきたけれど、もっと早くにこの本と出会いたかったと思いました。
    去年、フランスへ行ったときにモネの家を見学したけれど、その前にこの本を読んでいれば、全然印象が違っていたかも。
    それでも、モネの家は素晴らしかった。。

    この本はマティス、ドガ、セザンヌ、モネの印象派の4人の巨匠を主人公に、しかも本人ではなく近くにいた人の目線で語られる4編の物語。

    この本を読んでそれぞれの画家が特別なものから、とても人間味あふれる一人の人間に感じました。
    今からでも少し芸術に触れてみたくなりました。
    また原田マハさんの本を読みたいと思いました。
    この本は大切に手元に置いておこうと思います。

    • 大野弘紀さん
      いくつものいいね、ありがとうございます。
      私のレビューは、それだけで一つの読み物のようなので、本の感想という、本を読んでいるような深みがあ...
      いくつものいいね、ありがとうございます。
      私のレビューは、それだけで一つの読み物のようなので、本の感想という、本を読んでいるような深みがあるので、ご注意を。
      お時間が許す限り、好きに散策していってくださいね。

      私もこの本は読んで、感動しました。

      特にラストの、川に光が当たる瞬間。
      筆の速さと 日の早さ
      世界が こんなにも美しいこと

      それは、本当に、そうなんだと、思って、泣きました。
      2020/06/26
    • いるかさん
      大野弘紀さん 
      コメントありがとうございます。
      レビューも興味深く見せていただいています。
      本当に気に入った本に出会うと幸せになります...
      大野弘紀さん 
      コメントありがとうございます。
      レビューも興味深く見せていただいています。
      本当に気に入った本に出会うと幸せになりますね。
      楽しみにしています。
      今後共によろしくお願いいたします。
      2020/06/26
  • 上野の国立美術館で開催されている「クロード・モネ展」に行ってきたその足でこちらを購入。
    最初の2行で、マハさんの想像力と文章に色彩を生む力が凄い。
    この明朝体の文字さえもお洒落に見えてくるんだけどこの感覚分かってくれる人いるだろうか?笑

    マハさんの想像するモネと、モネを取り巻く人々の人生を読むと、美術館で実際に拝見した絵画への印象が少し変化する。

    あの絵の光の濃度はこういう感情の機微から来てるのかな、とか、陰影が多い絵のあの部分は…とか。
    とにかく絵画の保存度が良いのも、現役時代にその才能を認められた故であり、ゴッホとはまた違うなと思ったり。


    久しぶりに美術館に行って音声解説を聞きながらじっくり鑑賞して、友人と感想をひとしきり語り合いながらマハさんのこの本を一緒に買って帰る。贅沢なひと時だった…(本の感想とは一切関係ない)

  • 家政婦や、義理の娘などから見た巨星(マティス、ドガ、タンギー爺さん(セザンヌ)、モネ)達のお話。その才能に惚れ、献身的に支えている様が素敵でした。

  • 西洋美術館で開催された「モネの睡蓮展」を見る前に、楽しみを倍増させるために本作を読んで見ました!
    いいタイミングで読めて、とても良かったです。
    本は、読むタイミングも、とても大切ですね!

  • マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。
    4つの物語に原田マハさんはどれだけの時間をかけて下調べをしたのでしょう。
    最後の研究資料の数だけ見ても、大変な時間を費やしたことが容易に想像できます。

    タンギー爺さんは『たゆたえども沈まず』にも登場したので、主役となっていてなんだか嬉しい気持ちでした。


  • 「ジヴェルニーの食卓」が1番好きです。
    絵画のように美しいお話でした。

    その時代背景の勉強にもなりましたが
    現代とは違う…その時代だからこその
    生きやすさ、生きづらさがあって
    何故か胸が切なくなることもしばしば。

    芸術家達も1人の人間。
    どんなことを思いながら
    ひとつひとつの作品を描き続けているのか
    考えさせられます。

  • マティス、ドガ、ゼザンヌ、モネ…印象派の画家たちの物語。彼らも人間であり、絵の奥には人間として愛を求める姿や、家族や隣人たちを思いやり、心を通わす時間があったことをそれぞれの短編集から見ることができる。とにかくどれも美しい。本を読みすすめるほど、光と影の間を行き来して眩しさや、ひんやりとした冷たさを感じた。一番好きだったのは、「美しい墓」だった。ピカソとの交流があったことはあまり知らなかった。マティスが死に向かうまでの、マリアから見た語りが素敵だった。印象派は、大衆に受け入れられていくまでに、まずは目の前に生きる人々へ認められ、心を打つものでなければいけない。マリアはその目撃者の一人であったはず、その新鮮で、答えのない感じ方を、文章を通して追体験する。そんな物語だった。

  • これこれ!!
    私が勝手に思う原田マハ!!
    私はやっぱり特に表題作が、一番好きだった。
    高知のモネの庭にも行ったけど、やっぱりジヴェルニー行きたいなぁ。
    印象派って本当に大変だったんだな。
    タンギー爺さんもあのゴッホの絵でしかほぼ認知してなかったけど、もう少し生活できるお金があれば、10年後くらいには凄い金持ちになれてたかもしれないのに…。
    短編で読みやすく、面白かった。

  • アーティストの人間味を味わえる短編集。
    アートを見るのがまた面白くなる。

  • アートに纏わる四つの短編小説からなる一冊。どれも、アートに造詣の深い原田マハさんらしい内容で、無学な私でも聞いたことのある実在の有名画家たちに纏わるストーリーだった。おそらく内容も実際の史実に基づくものをベースに書かれているのではと思う。読み進めながら、スマホで検索してこの絵見たことあるなぁなんて思いながら、その時代を生きた画家たちの生活、情景を思い浮かべられて面白かった。特に、表題にもなっているジヴェルニーの食卓が心に残る。クロードモネの晩年を、過去を振り返りながら、生々しく描かれていて、印象に残った。食卓という題名にもあるように、今にも美味しい匂いがしてきそうなご馳走のメニューを読むのは楽しかった。
    アートについて、歴史を辿りながら順を追って学びたいと思うようになった一冊だった。

  • マティス、ドガ、セザンヌ、モネ、
    これらの芸術家の身近にいた女性目線で書かれた巨匠達の4つの物語。
    どんな感性を持って、どんな趣味嗜好があって、どんな人間関係の中で生きていたのか、とても興味深かった。
    作中で出てくる作品を検索し、絵を見ながら読み進めると、さらに楽しみが増します。
    「マグノリアのある静物」
    「血のソーセージのある静物」
    「生きる喜び」(ピカソ)
    「14歳の小さな踊り子」
    「タンギー爺さん」
    「リンゴとオレンジ」
    「睡蓮」大壁画
    「草上の昼食」
    など。

  • 「楽園のカンヴァス」以上に、”史実”の割合が強めな美術史小説。短編集で、それぞれマティス、ドガ、セザンヌ、モネを主人公とした4編が収録されています。
    もちろん脚色はかなりされていると思うものの、その時代の空気感を感じさせる作品が多く、「楽園のカンヴァス」のルソーに比べるとより有名な画家がテーマなので作品のイメージを浮かべながら読むのは幸せな読書体験だった。
    特に表題にもなっているモネを描いた「ジヴェルニーの食卓」が素晴らしく、光の画家モネが主役だけあってまばゆいくらいの”光”を感じるさりげないラストシーンがとても美しかった。

  • アンリ・マティス、ドガ、セザンヌ、モネらの近くで彼らを支えた女性目線のお話たち。
    とても良かったです。作中に出てくる作品を調べながら読みました。少し泣きました。
    実際はこんな綺麗なわけないとは思いつつ、彼らの作品と彼ら自身を愛した人々がいるから今も作品は残っているのでしょうね。

  • 実在の印象派の画家達の近くにいた人たちが見てきた短編集。
    あまり絵画には縁がなかったが、特に最後のクロード・モネの話が良かった。今でこそとても有名は画家たちだけど人間味みたいなものを感じる。

  • 最初の一行からぐっと、タイムマシンでその現場に居合わせているような没入感があり、最後の一行で絵画を味わって美術館から出る爽快感を楽しめる短編集。

  • 心地よかったけど覚えてない

  • 私の読んだのは電子書籍でなく2013年3月30日第1刷発行の本である。
    息子が、勧めてくれた本で、この本の著者 原田マハ氏があり、美術館鑑賞で、毎度、絵画のポスターカードを本の表紙になった作品と同じ物を送ってくれる。

    今回は、以前のモネの睡蓮が、淡く描かれている表紙に、図書館で目に止めて、未読だったので、手に取った次第である。

    やはり、感性の鋭い著者であるかラ、最初から読みやすい。
    最初から、老婆が、語る話に ついつい、のめり込んでしまい話の続きが読みたくて、本を離せない。

    4話からなるのに、画家の秀でた作品のあれこれとした紹介などなくて、どんなふうに生涯を過ごしたのか?という点に光を当てて、マチィス。ピカソ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、モネ、と、殆どの人が知っている画家があ登場している。

    それが、親しみ深く、物語を第三者から見て描いている。
    どれも、吸い寄せられるように、魅力的な文章で、語り手を良く構想されている。

    今度、この画家たちの絵画を見る時に、又違った見方が、出来そうな話であった。

    作者が、以前勤務していた I商社は、我が父も参与で居たが、皆優秀な人材が、多く、この本一つに、どれだけの文献を読まれたのだろうと、察しせざるを得ない。
    ニューヨーク美術館も勤務されて、キュレーターとして、活躍されただけでなく、このように、わかり易く、親しみ深く、カルチャーライターの著者の凄さに、ほれぼれとしてしまう。

    美術の秋・・・ちょっと、知識が増え、美術館へと、足を延ばしたい気持ちにさせてくれた本であった。


  • 綺麗だったな
    個人的にはとっても好きな小説

    丁寧な暮らしというかやっぱり外国らしい暮らし憧れる

    フランスに住みたいな

  •  本作で原田氏の作品は二作目。相変わらず美しく、内容も美術に関するもの。西洋近代美術に興味がある方はその背景を学ぶ上でも非常に参考になると思います。

    ・・・

     本作は4作の短編からなっています。それぞれが画家についての話ではあるもの、あくまで周囲の人物や事象により本人を浮かび上がらせる形をとっています。

    うつくしい墓・・・マティス。彼のもとで家政婦を務めた老女による、巨匠の思い出。南仏の陽光の風景が目に浮かぶ素敵な作品(行ったことないけど)。ピカソなどの周辺人物との人間関係も描かれる。

    エトワール・・・ドガ。米国人画家のメアリー・カサットからの視点による。貧しい女性、貧しい画家、それぞれが年齢や性別にかかわらず必死に生き抜くための様を描く。

    タンギー爺さん・・・セザンヌ。画材屋兼画商のタンギー爺さんの娘から、セザンヌへ宛てた一連の書簡により作品を構成。印象派を懸命に応援したタンギー爺さんと当時の印象派の低すぎる社会的地位が印象的。

    ジヴェルニーの食卓・・・モネ。継娘のブランシュの視点より。自然の美しさ、政治家クレマンソーとの友情、モネを巡る人間ドラマなど。オランジェリー美術館誕生の小噺も。

    ・・・

     突然ですが、美術の価値・存在意義って何でしょうか。
     まあ美しいものを作り出すってことでしょうか。とすると、では美の定義とは? これまた人により色々違いますね。
     とどのつまりは皆が美しいというものが美しい。これは民主主義的に首肯せざるをえない。他方で、個々人がとらえる美というのも確かにあります。

     作品では、このような美の新たな地平を切り開いた画家たちの人生の一部が鮮やかに描かれています。自分の信念がある一方、その信念を曲げて、あるいは折り合いをつけて、自分の美ではなく大衆の欲する美を想像し、生活の糧を得なければいけない現実もあります。そのような自他の相克が時に痛々しいほど描かれているのが心に残りました(『エトワール』)。
     これはサラリーマンにも通づるところがあると感じました。
     やりたくない仕事、だけどやらねば食えない。でも、サラリーマンはある意味楽ですね。仕事=自己実現とは決してならないのは多く初諸先輩方がおっしゃられる通りです(『おかれた場所で咲きなさい』という本が過去に流行ったのを覚えていますか)。でも、画家のように、自らの美、これこそが真実で正義であるのに、自分を曲げて社会に迎合するというのは相当度に精神に影響がありそうです。

    ・・・

     面白かったです。フランスの風景描写も美しく、そして折に触れて出てくる美術作品をgoogleで確認しながら見るとさらに面白い。
     フランスに興味がある方、美術に興味がある方にはかなりお勧めです。またフランスへの旅行を計画されている方にも、お勧めです。行くべきところ見るべきところの予習としても使えるかもしれませんね。

  • フーテンのマハを読んでいたら紹介されていた。主人公がモネなどの有名な画家と一緒に暮らしたつもりでその人柄や生活ぶりを描く手法で構成される。前半は退屈だったが、絵画に興味がある人にとってはモネのスイセンがどういった経緯で描かれた絵だったのかを知る貴重なプチネタになる。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

原田マハの作品

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