バニー・レークは行方不明 [DVD]

監督 : オットー・プレミンジャー 
出演 : ローレンス・オリヴィエ  キャロル・リンレー  ケア・デュリア  ノエル・カワード 
  • 復刻シネマライブラリー
3.61
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532612615663

感想・レビュー・書評

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  • 出てくるおもちゃの病院が、メキシコの人形島みたいで、これ病院ちゃうやろと思った。

  • ここ最近観た映画の中で、突出して面白かったわ。
    まさか、まさかの展開、最初は保育園に預けた4歳児のバニーが、行方不明となりこの未婚で産んだ若い母親に同情し、
    早く、見つけてあげて〜と思いながら観てた。
    兄も出できて懸命に探そうとして警察にも協力を頼む、
    不気味な人ばかり出できて、引越し先の大家も変人だし、屋根裏みたいなとこにいる保育園の理事長も不気味。
    ローレンス・オリヴィエ扮する刑事が調べていくうちに、誰一人としてバニーを見ていないことが発覚。
    しかも母親のアンは妄想癖が幼い頃からあって…となると、
    最初からいなかったんじゃんね、と思わせるとこがこの映画の面白さだったのね、
    なんとちゃんとバニーレークは実在してしっかり者に見えたアンの兄の車のトランクに入れられて殺されそうになってたとは!
    この兄こそ狂人で妹のアンの愛情は娘にいってしまった嫉妬で誘拐して殺害を計画してたなんて誰が予想した。
    その幼児返りの様がほんとに怖かった。
    気を逸らすためにアンがいろいろ遊びを誘いかけて、かくれんぼやブランコのシーンがこんなに恐ろしく撮れるなんて、
    ヒッチコックの一連の映画より怖かった。

    Bunny Lake Is Missing 1965年 107分 英 米 BSプレミアム 
    監督 : オットー・プレミンジャー
    原作:イブリン・バイパー 「バニー・レークは行方不明」
    出演 : ローレンス・オリヴィエ キャロル・リンレー ケア・デュリア ノエル・カワード

  • 別途

  • モノクロ映画。
    オープニングでは、手が紙を破ると、その下からキャストが出てくるという作りなんだが、白黒画面に”ビリッ”という紙を破る音が響く時点で緊迫感とスタイリッシュな感じがする。


    引っ越してきたばかりのアン(キャロル・リンレー)は、保育園初日、4歳の娘のバニー・レークを連れてゆくが、先生に会えずに指示された部屋に娘を残して家に戻る。

    この時点で、視聴者はバニーの姿を見てはいない。

    ところが昼前に迎えに行った保育園にバニーの姿はなかった。
    担任にも会えず、朝伝言を頼んだ料理人も辞めていた。

    アンの兄のスティーブン(キア・デュリア)ともに保育園中を探すが見つからない。
    警察を呼び保育園中を探させるが見つからない。
    だれかが連れ去ったのか。

    担当のニューハウス警部(ローレンス・オリヴィエ/←”ローレンス”で予測変換できた!さすが!)が捜査に当たるが、被害者のはずのアンの怪しい面が出てくる。
    アンたちが引っ越したばかりの新居からはバニーのもの(おもちゃや服、食器)がすべて消えていた。
    保育園の支払い証書もない。
    そしてアンは子供の頃、バニーという架空の友達がいたのだという。
    アンが未婚のシングルマザーということも影響し、娘のバニーの存在自体が疑われ、アンは架空の娘を探す精神病患者と扱われるようになってゆく。

    映画としては、子供が行方不明というサスペンス的なところに、ヒロインが異常者扱いされたり、でも視聴者もバニーを見ていないので、まさかこの映画は本当にヒロインが異常だったって展開か?とも思えるようになっている。

    さらには映画に出てくる人物や場所が色々怪しげな雰囲気を醸し出している。
    アンの引越し先の家主はいかにも怪しい容貌でアンにつきまとうし、
    保育園の屋根裏部屋にいる引退した保育園創立者は、経験から子供の気持ちがわかるんだろうけど、そのため彼女の証言はアンを不利にさせるばかり。
    人形病院に積まれた壊れたおもちゃたちはかなり不気味だったし、人形病院店主は愛を持って修理しているとはいえ暗い部屋で一人で壊れた人形たちに囲まれてい様子はちょっと怖い。


    しかも警察がアンたちの入国記録を調べたところ、バニーどころかアンの記録さえなかったことがわかる。
    誰も見ていないバニーはまだしも、はっきりと存在しているアンの記録さえないとは?

    ※※※※以下ネタバレ。犯人知りたくない人は読まないでください。※※※※






    そのころアンはやっとバニーが実在している証拠を見つける。
    だが突然スティーブンがアンに襲いかかる。
    病院に入れられたアンは、隙を突いて脱走する。

    実はスティーブンは子供の頃から精神異常者であり、妹のアンを愛しすぎて別の男との子供であるバニーを邪魔に思っていた。
    そこでバニーを隠して密かに始末しようとしていたのだ。

    終盤は、幼児的異常性が前面に出たスティーブンの薄気味悪さと、スティーブンを刺激せずバニーを助けようとするアンの駆け引き。
    スティーブンを刺激しないために、大人のスティーブンとアン兄妹、そして隠し場所から出されたバニーの三人が夜中の庭で子供の遊びに興じるんだけど、アンの立場がわかる視聴者には、その大の大人が子どもの遊びをする異様さと、アンが必死で助かる方法を考えている事が伝わってくるので、非常に緊迫感が漂っている。

    ラストでは、スティーブンの証言から嘘を見抜いたニューハウス警視が駆けつけてくれるのでした。

    まあ確かに、保育園の振り込みの跡がつかないようにするとか、新居に忍び込んで子供のものだけ盗み出すなんて、内情を知っているスティーブンしかできないよね。
    途中でも、兄妹にしてはやたらに仲良い様子とか、アンとスティーブンの家庭事情や子供の頃の話を聞いて保育園や警察関係者が「やはりアンはおかしい」と思うんだけど、兄のスティーブンのほうが本当におかしかったわけです。スティーブンは自分の異様性を隠して、妹の味方のフリをして妹の異様性をみんなに印象つけたり、日付の偽証によりバニーの記録を隠したり(アンの記録も隠れちゃったことから解決につながるんだけど)、ある意味とっても頭の良いところもあったわけだ。

    そしてローレンス・オリヴィエは背筋が伸びていて格好良かったです。

  • 良い。
    てっきり子供は居ないと思ってたのに、意外な結末。

  • のっけから少女を見せないというのは悪魔的な超絶技巧です。怪しいのはいっぱい出てくるし、お陰で、信じるものが誰一人いなくなってしまいました。また、犯人がわかってからも、サイコな攻防戦が続き、最後の最後まで気が休まりません。映画史に残るようなサスペンスの傑作ですね。

  • ソール・バスによるオープニングクレジット。パブのテレビで流れるゾンビーズ。

  • 怖かったー…!
    アメリカからイギリスに移住したばかりの女性が、保育園に預けた娘を迎えに行くと娘がいない。
    警察も動くけれど、保育園ではそもそも娘を預かってもいないと言い出し、次第に警察は娘の存在自体を怪しみ出す…という話。
    色の違う様々な恐ろしさが襲って来て、淡々と描かれているけれども怖い。
    俳優の演技が皆良かった。

  • フライトプランのような子供が居なくなる話

  • BSプレミアムシネマで。

    こんな感じのミステリーだと白黒映画でも気にならない。ストーリーとアイデアで見させるね^_^
    ネタは割とありがちで予想できた感じだけど、最近のミステリーとかが影響受けているからなんだろうなぁ。
    今回当時はかなりビックリな結論だったんだろう。

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