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感想・レビュー・書評
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永遠の命を持つ次郎から人間世界を眺めた短編。人間とは何と片々としたことで迷ったり悩んだりするのだろう。でも、限りがあるから輝くものもあるのだと気づいてもいる。誇り高き一族のわりに次郎はいいやつで好感が持てます。
次郎視点から見る世界と恋が面白い作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年 24ページ
冒頭で、なんのことを表しているんだろう?と疑問に思いながら読み進め、パッと正体がわかった時に、不思議な爽快感が得られました。
三浦しをんさんは文章が素敵です。作中に出てくる飲み物と同じように味わい深い文章っていう感じですね。物語の内容からは、はかなさや虚しさ、寂しさを感じさせるのですが、そこはユーモアで補って軽いタッチになっています。
昔でいえば超悪役なはずなのに、作中での印象は超真面目。トマトジュースは目をつぶります。 -
美味しいスナック菓子パーンって開けて、気がついたら全部無くなってたー...ぐらいにサクッと読めました。
自分の当たり前は、目線を変えれば当たり前じゃないのね。まあ当たり前だけど。 -
久々に、小説で声を出して笑いました。あー、あれね、架空のあの人ね!とじわじわ主人公の正体が見えてきて、ちょいちょい笑わすテンポのいい文章。もっとシリーズ化して欲しいなぁ。恋愛するたびに物語にして欲しい。大変オススメの作品です!
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ごくごく短い短編だけれど、独特の軽快なリズムの文章がとても心地よく響く。
吸血鬼のすっとぼけた悲哀を感じて凄く良い。
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3.0
そーいう話でしたか笑笑 -
積読もたくさん溜まってるというのに、買ってしまったんです…Kindle…(^_^;)白いKindleが可愛すぎて…。
というわけで、何冊か軽く読めるものを買ってみました。
現代を生きる吸血鬼の話。不死の吸血鬼が、現代の日本で大学生として生き、バイトをして、彼女がいて…と普通の生活を送っているのが笑える。
この吸血鬼をシリーズ化して、色々な話が読みたいかも。 -
ドラキュラ、人間臭くて笑った。
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人間世界にファンタジーを織り込ませた優しい作品だった。ヴァンパイアが人間の寿命についていけない悲哀と共存というテーマはSNSでもよく見かけるけれど、その先駆なのかな、という印象。
オチがほしい、という感想も見かけたけれど、オチがどうのこうのではなく、この話はこの終わり方でいいのだと思う。これからヴァンパイアがどうしていくかは、また別のお話、と。
作品の良し悪しではなく、私の好みではない。 -
酒はいいぞという感じのエッセイかと思い込んで読み始めたがそうではなく(そういう側面もあるが)、独特な設定と語り口に引き込まれて一気に読んでしまった。現実世界の描写に織り交ぜられたファンタジーの要素と、その中でこそ生まれる切なさに魅了された。幸せとは何だろうかと考えさせられもした。短めの話だが心が満たされた。