ラッパチーニの娘 [Kindle]

  • BOOKS桜鈴堂
3.17
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (61ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 書物の王国7巻、澁澤龍彥「悪魔の創造」で言及されているのを見て気になったもの。ありがたいことにBOOKS桜鈴堂にあった。しかしamazonは支店化……だと……?

    大学生ジョヴァンニ、毒に満ち満ちた庭園を管理するラッパチーニ博士とその娘ベアトリーチェが織りなす恋の物語、あるいは果たされなかった毒の楽園追放。
    1844年発表ということで、科学が宗教を食わんとする動きが激しかった時代の影響があるだろうか。品種改良どころでない異形の植物の開発といい、毒を糧とするよう娘を作り替えたことといい、ジョヴァンニが当初アダムかと思ったラッパチーニ博士は明らかに神の立ち位置。神を蔑する父に似ず、ベアトリーチェはあくまで善良で敬虔で美しい乙女であることが救いでありつつ哀れを誘う(名前は『神曲』由来だろうか)。
    ジョヴァンニというアダムを得て、晴れ晴れしく毒のエデンを出たベアトリーチェが新人類として君臨し、創造主たる父を神に据える。ただ恋をしただけのベアトリーチェを前にして父の上げる気炎こそ毒のよう。愛と恐怖の板挟みに苦しむジョヴァンニといい、解毒薬で結果的にベアトリーチェを殺してしまうバリオーニ博士といい、3人の男性が三様にベアトリーチェを怪物の檻に押し込めている趣さえある。ただ死をもって解放されたベアトリーチェの霊だけは、毒に侵されないまま純潔なのだと思う。しかし彼女の祈りを否定する「悪魔のような嘲り」を口にしたジョヴァンニは、彼女と永遠に隔てられてしまったのかも。

  • 昭和のころの少女マンガに似たようなのがあってもおかしくないな・・・・と思ってしまった。
    それと、吐息で虫が死ぬってところは
    「24時間ひと吹きで蚊が落ちる」という殺虫剤と同じだなぁと思っちゃった。
    ああ、ホーソーンも100円ほどで売られちゃう時代なのねぇ

全3件中 1 - 3件を表示

ナサニエル・ホーソーンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
J・S・レ・ファ...
アルジャーノン・...
アルジャーノン・...
ロバート・W・チ...
アンブローズ・ビ...
クリストファー・...
J・S・レ・ファ...
J・S・レ・ファ...
アーサー・マッケ...
クリストファー・...
アルジャーノン・...
オスカー・ワイル...
オスカー・ワイル...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×