教育という病~子どもと先生を苦しめる「教育リスク」~ (光文社新書) [Kindle]

著者 :
  • 光文社
3.75
  • (2)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (263ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 組体操︰危険すぎる!すぐに止めるべき
    1/2成人式︰恐怖でしかない、母の日に感謝のカードを作ろう、ですら書けなかったのに……
    体罰︰教室内、家庭で殴られてきた、これ以上殴られろというのか
    柔道︰海外では死亡事故はなかった、国内では「柔道は死を覚悟してやるもの」という考えすらあがった
    しかしそこから死亡事故ゼロへ、 ⇐ これこそ称賛されるべき

    それにしても、この「感動」の連呼は何なのだろう?
    なにかの冗談か?
    「感動」ってのはそんなに簡単に感じられるものなのか?
    恐ろしや……

  •  教育関係者だけでなく市民もまた「教育は良きも」のという固定観念が結果的にこどもを死に追いやっているのではないだろうか。
     冒頭まずはエビデンス(科学的根拠)の重要性を訴える。これまであまりに感覚的にしか教育現場を見つめてこなったかように思う。教育の現場で啓蒙思想が生かされてないのは皮肉だ。
     とかく問題を被害者と加害者のみに焦点を当てがちだが「被害者/加害者/観衆/傍観者」の四層構造として捉えることを提案している。市民もまた当事者なのである。
     私はこの著書の内容こそ自由主義の実践だと思う。今、立憲主義の危機にあるが、教育問題を皆で考える事なくしてそれを守ることは出来ないだろう。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

名古屋大学教授

「2023年 『これからの教育社会学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田良の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
岸見 一郎
マシュー・サイド
戸部 良一
佐藤秀峰
ジャレド・ダイア...
トマ・ピケティ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×