本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘III」 (TOブックスラノベ) [Kindle]
- TOブックス (2015年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (447ページ)
感想・レビュー・書評
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4.8
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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘Ⅲ」は、香月美夜さんによる異世界転生ファンタジー小説の第三巻です。本好きの現代人が死後に生まれ変わった中世ヨーロッパ風の世界で、本作りを目指して出世していく物語です。
この巻では、平民の娘マインが紙を発明した後、神官長フェルディナンドと出会い、巫女見習いとなるまでが描かれます。マインは病弱で家族も貧しく、紙を作るための材料集めにも不自由しますが、現代知識を活かして身の周りを改善していきます。マインは商人を志す幼馴染のルッツと共同で植物紙を開発することを大商人ベンノに提案し、商人見習いとして教育されます。しかし、マインは自身が身食いと呼ばれる病であることが分かり、余命が少ないことを知らされます。マインは神殿に図書室があることを知り、本を読むために巫女見習いになることを決めますが、家族や神殿との葛藤に直面します。
この本のテーマは、本への愛と家族への愛です。マインは本がない世界で生きることに苦しみ、本を作ることに情熱を注ぎます。しかし、本だけでは生きていけないことも知ります。家族はマインを心から愛し、支えてくれます。マインも家族を大切に思い、彼らの幸せを願います。しかし、マインの能力や知識は、貴族や神殿の欲望を引き寄せ、家族に危険をもたらします。マインは家族を守るために、どんな選択をするのでしょうか・・・
この本を読んで私は、マインの本への情熱は、本好きなら誰もが共感できるものだと思いました。マインが紙や印刷技術を開発する過程は、知的な興奮を味わえましたし、マインが家族や友人とのふれあいを楽しむ場面は、ほのぼのとした温かさを感じさせてくれるものでした。しかし、マインが身食いの病で苦しむ場面や、神殿との対立に巻き込まれる場面は、胸が締め付けられるような緊張感がありました。
総評として、この本は、異世界転生ものとしても、本作りものとしても、家族ものとしても、高い水準を持った作品だと思います。本の素晴らしさや家族の大切さを再認識できた、私の心に深く刻まれる一冊になりました。 -
第一部の終わり。庶民の暮らしから次は巫女へとフェーズが変わるのは少し名残惜しい。
だんだんこの世界の事情がわかってきた。 -
この話読むとカトルカール食べたくなる…パウンドケーキなんだっけ?
フェ様も初めて出てきてにやにやした!カッコイイ!しかもとうとう次からは神殿編!フェ様たくさん出てくるの嬉しすぎる~!! -
異世界転生もの。3巻。
本が貴重な世界で本を読もうと努力した結果、主人公の身の振り方が無事に決定。いろいろな周囲の人が登場しその人間関係がおもしろくなってきた。 -
オーディブルで読了。ストーリー自体は面白いし、新たな世界観の展開やマインの環境変化などワクワクする要素は多い。
ただし、冗長な部分が多すぎる。お菓子作りの描写を事細かに描写する必要性があるだろうか。別段異世界ならではの要素があるわけでもなし、推敲するべきだろう。
1巻の時点で描写が丁寧なのはともかくいい加減家族との生活の様子とかもう飽きたよ・・・。
所詮はラノベなのだからもっとテンポよく進んでほしい。
これから読む人には適宜読み飛ばすことをお勧めする。 -
自分で道を切り拓くマイン。ルッツもベンノさんも家族も、みんな温かいのが伝わってきます。いいお話。
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Kindle Unlimitedにて。 とうとうここまできたか!次からは神殿編かな?なろうでは神殿の途中まで読んだ気がするから、まだ内容は分かる範囲。 とりあえずルッツには幸せになってもらいたい…!(笑)
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2022.09.オーディブル
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第一部の最終巻、3巻を読み終えました。マインが巫女見習いになるまでが大変楽しく面白かったです。ここから先は別料金となる為、読み続けるか迷いますね(^_^)