映画 ビリギャル DVD スタンダード・エディション

監督 : 土井裕泰 
出演 : 有村架純  伊藤淳史  吉田羊  田中哲司  野村周平  安田顕 
  • 東宝
3.84
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感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104099143

感想・レビュー・書評

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  • 世の中から何の価値もないと思われていると、自己肯定力をもてなかった主人公が、個人塾の講師と出会って、目標をもって突き進む。

    導入は、天真爛漫であっけらかんとしているさやかちゃんにひきつけられる。
    そのうち、さやかちゃんの家庭や、受験自体の困難さによってその障害をどう乗り越えていくのかのストーリーに引き込まれる

    主人公のさやかちゃんのすごいところは、気持ちを行動にきちんと移せるところ。意外とこれが難しいから、皆足踏みをする。

    塾講師やお母さんのあーちゃんの全てを受け入れる姿勢、これも意外とできないこと。

    子供の目線、視点になって、共感しながら勉強を後押しする塾講師のおかげで、目標を持つ。

    周りとの関係性も変化していき。
    家族の分断も最終的に収束していく。

    反発しているお父さんとさやかちゃんはどちらも似ていて、猪突猛進。
    お父さんは息子だけに熱を入れ、プロ野球選手にしようとする。

    どちらも目標にすすんでいるのだけど、お父さんは挫折し、さやかちゃんは成功する。
    この対比が際立って感じた。

    受験も野球も競争で、別に頑張ったからって報われるわけではない。
    ガムシャラに頑張ることを美徳としているわけではない。

    一見、最後受験成功でハッピーエンドと思えるこの映画は、結果よりも過程を、主人公たちが気付きを得て、変わっていくことを、重視しているのだと思う。

  • 最初はちょっとのつもりが最後まで見てしまった。
    何度も見てるのに。
    やはり「意志のあるところに 道は開ける」

  • 偏差値30から慶應に現役合格するお話。実在のモデルの方もいるそうですね。出来過ぎだろーって思うこともしばしばですが、2時間しかないので仕方ないですね。有村架純さんをずっと見てられるので良いです。吉田羊さんとの共演は「コーヒーが冷めないうちに」もそうでしたね。お二方とも名演でした。

  • さやかの慶応合格に向けたひたむきな姿も良かったけれど、母であるあーちゃんの支えが何よりすごいことだと思う。
    わくわくする人生を送ってほしいという願いを実現させてあげるってなかなかできたものじゃないし。
    受験にしろ何にしろ、とことん足を踏み込んでこそわかることってあるんだろうな。

  • 案外リアルなお話である。
    今風の味がしっかり効いてる演出なのに、ひとりの受験生の話としては凄くリアル。

    映画ではさらっと勉強できるようになって、慶應に受かったみたいに描かれてるけどあの映像になってなかったとこで、ヒロインがどんだけ勉強していたか。

    地頭なんて軽く言えない。めっちゃ解いて解いて書いて書いて書きまくったノートが、うず高くあったはずだ。カラオケなんてとんでもなくなった時期だって。

    頭が良かったって言うより、信じて解き続けることや、努力でき続けられる事が、頭や才能を作ってる。

    何かやり遂げた人は、やってのけた事をほんとに好きになって、熱くなってきっついなって言いながら、結果がちょっとくらい良くなくたってやり続けられる人のことなんだ。

    ヒロインも、お母さんも、塾の先生も。
    それを信じ続けていたから、あの結果があった。

    ヒロインの服装が成績が上がるごとに
    そっとそーっと変わっていったのが印象的。

    お母さん、倒れなくってよかったなって、なんかそんなところでほっとしていた。

    おもったよりずっと見応えのある青春映画だった。

  • 有村架純主演、2015年の映画。
    吉田羊、田中哲司が脇を固めていた。

  • 結果を知っていても楽しめた。
    偏差値30からいきなり70台に上がるわけはない。描かれなかった苦労もあるだろう。色々言われているようだがSFCでもいいじゃないか。
    重要なのは、誰もがムリだと思ったゴールに向かって、ひたすら努力し続けたこと。彼女の力を信じた塾講師と家族。壁にぶち当たった時、決して諦めず途中で進路変更することもなく後戻りもせず、勉強を再開できたこと。それを選んだ意思の強さ。それが大事。
    現実に大学受験を控えている子どもをもつ親としては、大学の選択にやや疑問を持つ点もあるのだが(慶應がどうとかではなく)これが日本の教育の現実なのだろうな。
    教育論は置いといて、人間が努力する姿というのは誰しも美しい。
    成績が上がるにつれて、茶髪パーマから黒髪+ジャージ姿にシフトしていったさやかちゃん。実際無事合格した最後のさやかちゃんが一番かわいく見えた。

  • 王道だけど泣けた映画。

    受験勉強を頑張る主人公の
    家族との関係性の移り変わりが
    描かれている良作品。

    挑戦する子供、信じて見守る親
    簡単そうでなかなか出来ないことを
    実行し、結果を出した成功話。

    他のレビューにもあったけど、
    可愛い有村架純を期待して見始めたが
    天使だったのは伊藤淳史でしたね笑

  • 有村架純は、かわいい。
    金髪でも、長い髪でも。
    高校2年生から大学合格まで。
    一番輝く時に、受験なんだ。

    偏差値が30。簡単なテストも零点。
    そんな子が 目標を持つことで、
    変化して行くのだ。成長する。

    父親は 息子を野球選手にしたがり
    二人の姉妹には 興味を持たず、
    母親におしつける。
    そして、架純が学校に 呼び出されて、
    母親はあやまる。

    その中で、挫折しながらも
    人間のクズと言われ、
    うかる分けないと言われることで
    闘志を燃やす。
    そのときの表情がとてもステキだ。

    伊藤敦史が なぜか いい役者になったな。
    未来を切り開くことを たすける人。
    初めて、信頼できる大人。
    そんな風なムードが きちんとあったね。

    受験と言う目標。
    それは、一つの手段であるが、
    その手段が自己目的化される。
    日本という社会のひとつのゆがみ。

    そこから、何をしたいのかだ。

  •  この映画は,主人公ビリギャルの有村架純の演技に尽きる。ギャルが猛勉強して慶応に入るという話が,本当にあったというのもたのしい。今でこそ,ダメ高校生が東大を目指すマンガがあったりするけど,この頃は,まだなかったんだっけな。
     主人公さやかの父親や学校の教師と学習塾の指導者坪田との対比も見逃せない。教育者(親だって教育者だぞ)として大切なものを教えてくれる。そのひとつに,慶応大学に落ちたときに坪田が書いた,さやか宛の手紙が素敵だった。この手紙には,次の試験に合格するかどうかに関係なく,さやかに自信を与える言葉だった。
     坪田の言葉…「意志のあるところに道は開ける」…いいなあ。

     最後の場面,父親の背中に飛び乗るさやか。これ,最高だわ。

    《NHKプレミアムシネマの解説を転載》
     有村架純が金髪ギャルの高校生を熱演、実話をもとにしたベストセラー小説を映画化した青春エンターテインメント。
     名古屋の高校に通うさやかは、友人たちと遊んでばかりで成績は最下位だった。ある日、見かねた母の勧める学習塾で講師の坪田と出会う。坪田は小学生レベルのさやかの学力に驚くが、一緒に超難関大学を目指すことに。 坪田の熱意ある指導や、塾で勉強する仲間たちに支えられ、さやかの成績は次第に上がっていくが・・・。

  • 自分も頑張ろう、勉強したいと思う作品

  • 2015年 日本
    監督 土井裕泰

    有村架純、伊藤淳史、吉田羊

    話題になりましたよね、原作は塾講師、坪田信貴さんの「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」

    成功体験物語の一種。
    すっごい、頑張ったと思うよ、えらいなぁって思う。
    でも慶応出身の古市さんとか今でしょの林先生なんかに言わせるとよくあることで奇跡でもなんでもないって。
    こういう意見を述べる人は地頭がよく、努力もして勝ち方をわかってるんだろうな。
    また、慶応でも色々あんねんで、東大ちょっと厳しいから慶応にしとくわって子からこの子みたいに1科目集中で詰め込む子まで、、、って意見も。
    これは国公立に努力して入った人のお話。
    でも、私みたいに生まれてこの方努力したことない人間から見ると凄いことだと思えるし、超尊敬。

    高2で小4レベルの学力でたとえ英語一科目だけであっても1年で偏差値40もあげるなんて、、想像するだけで凄い。
    塾に通える経済力があって(ああちゃんのパート)塾に行けば?って言ってくれる環境があって(ああちゃんの後押し)そして母が努力して捻出したお金の価値をわかる子であって、そういう子供に育てた母がエライ
    てことは、ああちゃんがエライのか(笑

    ああちゃん(吉田羊)みたいなお母さんだったらなぁ(笑

  • 見た目で判断せず、どんな子にもその子の得意な事で寄り添ってやる気を出させる先生素敵。
    そういう親になりたい。

  • ビリギャルを指導してた先生も素晴らしかったけど
    母親が理想の母に感じました。
    私も娘にとってこんな母親になりたい。

    終始、有村架純さんがかわいい。
    ギャル似合ってた。

  • 土井裕泰監督、橋本裕志脚本、坪田信貴原作、2015年作。有村架純、伊藤淳史、野村周平、大内田悠平、奥田こころ、あがた森魚、安田顕、松井愛莉、蔵下穂波、阿部菜渚美、山田望叶、矢島健一、中村靖日、吉田羊、田中哲司出演。

    <コメント>から
    •コメディっぽい予告とは裏腹に、泣かせのサクセスストーリーである。学内偏差値30から奮起し、周囲の深い愛情に支えられて慶大総合政策に合格する話。
    •観る人の置かれた環境で受けとめ方は違うと思うけど、親としての愛に満ちたあかり(あーちゃん)の振る舞いがぼくには感動的だった。親はああであるべきだなあと、うちと比べながらしみじみ思う。
    •頑張るさやかに、あーちゃんは、受かる受からないは関係ない、塾に行きだしてからさやかはずっとワクワクしてると応援。子への夢を持つのは親として自然の感情なのだが、型にはめようとする徹の夢の託し方に比べ、あーちゃんは受けとめ、かばい、フォローする夢の託し方。
    ただ、本来なら、型を示す父親とフォローする母親とが両方必要。工藤家は、1つ屋根の下に父子家庭と母子家庭が同居してる感じ。あーちゃんも、好きなことだけしなさいとか、教育放棄だろう。
    •エンドロールが素敵。出演者たちがグループに分かれて、テーマソングを歌う。野村くんがかっこいいね。田中哲司に後ろから抱きつかれて歌う吉田羊が、役になりきれずにちょっと困った顔をしているのもよかった。
    •さやかのキャラは、挑発に応じて頑張るO型タイプ。有村さんはB型だけど、なんでもこなすのはさすがだわ。ちなみにぼくの好みは、さやかの友達の本田さん(松井愛莉)。青空エールにもチアリーダー役で出てました。
    •慶大入学後のさやかの話をネットで読んだら、感動が薄れてしまった。サクセスストーリーはどこまでもサクセスを続けないと納得できないものなのだなあ。事後談の暴露はほどほどにしたいところ。
    •途中、坪田先生が小論対策として「現代用語の基礎知識」をだして来てドキッとした。ぼくも何ページか書いてたっけ…。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    母のあーちゃん(あかり。吉田羊)は公立小の教育方針に耐えられず、娘のさやか(有村。幼少期山田、根本)を私立明蘭女子中学に通わせ、好きなことだけやるように言う。そのため全く勉強しなくなったさやかは学年ビリで学内偏差値30に落ち、素行不良で喫煙も見つかる。しかし不良仲間の友達(松井、蔵下、阿部)を売らなかったさやかは「人間のクズ」と校長に言われ無期停学に。これでは大学に上がれないため、あーちゃんはさやか高2の夏休みに個別指導の青峰塾に通わせる。
    塾講師の坪田義孝(伊藤)は金髪ミニスカートのさやかに一瞬ひるむも暖かく接し、志望校を慶応に決める。
    父の徹(田中)は弟の龍太 (大内田)をプロ野球選手にすることに夢中でさやかの受験には反対。さやかは頑張る(自転車に乗って記憶喚起する様子が泣ける)が、スタートが遅いために通塾を週3から週6にする必要があるといわれ、あーちゃんはパートを増やして対応。先生、あーちゃん、妹、遊び友達みんなの愛に恵まれるさやか。
    しかし高3になったある日、模試で続けてE判定を取り、慶応を見に行く坪田の提案も無視し、さやかは塾欠席。雨の中あーちゃんを頼って職場に来るさやかに何も聞かず抱きしめる。やめてもいいんだよ。この子の笑顔が見られれば幸せなんだって。
    龍太は野球推薦で高校に入ったものの野球から脱落、野球部を勝手にやめ父とケンカ。やめたことを「恥ずかしい」と言った徹にあーちゃんがついに反論、「恥ずかしくて学校いけないってなんですか。わたしは何度も呼び出されても、さやかといろんな話できて楽しかった」と。
    地元ヤンキーとたむろする龍太をさやかがたしなめると、龍太に塾に行かないことを逆にたしなめられ、心機一転を期し、慶応キャンパスを見学に行き、気持ちを新たにする。次いで受けた模試の成績も文学部C判定にアップ、いよいよ本番。
    近畿学院大入試当日、大雪で交通途絶、徹はスタッドレスに履き替え送る途中で、お前が希望だなんて言う徹。でもこれって、対象が龍太からさやかに変わっただけじゃね?。
    首尾よく近学に合格し、慶応の入試前に、坪田先生に感謝の手紙を渡すと、お返しに缶コーヒーをもらう。
    いよいよ文学部の入試だが、缶コーヒーを飲んださやかは試験中、お腹を壊して失敗、母からの愛に満ちた電話に奮起し、総合政策入試では坪田先生を思い出しながら乗り切る。
    文学部の結果は不合格、坪田はそれを聞きくと、総合政策は苦手の小論文の配点が高いからとあきらめ顔になる。
    オールナイトで遊んだ友達と別れて自宅に戻り、総合政策の発表をネットで見るさやか。場面は一階でアイロンをかけながら祈るあーちゃん(このシーンが好き)。
    自転車を漕いで塾に報告に行くさやか。でも坪田先生にまず電話で伝えないか?あーちゃんも徹に、、まず電話だろうに。
    東京に発つさやかの新幹線に、河原で手を振る坪田先生。

  •  グレて遊び歩いてどん底の女子高生が一念発起慶応大学を目指す。
     大ヒット本が映画化。

     いわゆる勉強法については極力ふれず、メンタルな話にしたのは大正解。
     それによって教育とは何かを考えさせる内容になっている。教育によって何かが身につくのではなく、教育によってその人そのものが変わるんだよね。
     あと、親の思いを子どもに託す(押しつける)ことについても興味深かった。お父さんもお母さんも子どもに自分ができなかったことを見てるんだけど、子どもの主体性の違いで全然変わってくる。

     ちゃんとした教育の映画でした。

  •  目標を成し遂げようとするときには、周囲の人の協力を得られるかどうかが成否を分ける要因になりえます。本人を理解してくれ、応援してくれ、褒めてくれる人がいてくれるだけでどれだけ心強いか。
     登場した塾の講師は生徒の趣味を自ら学び、話を合わせる努力をしてくれていました。相手のために自分の時間を使うのは奉仕行為でもあり、なかなかできることではありません。それでも生徒を理解し、叱りつけることなく褒めるあの講師はひとつの理想であります。
     同じように母親も、娘に対して誇りを持っていました。親バカではなく、ひとりの人間として認め、娘の行動を応援してくれる。当たり前のようでも難しいことです。
     講師や母親の対比として、高校の教師や父親がいい味を出していました。また、主人公とその弟も同じように比べてみると、同じ家庭にいながらも親からの期待のかけられ方や接し方の違いがよく表れていて、物語をおもしろくしています。
     よくあるサクセスストーリーなのかもしれませんが、成功した理由、成功までに起きた周囲の変化などを含め、興味深く最後まで楽しめる作品でした。

  • これは良かった。
    元気と勇気と力をもらった。
    私も頑張ろう!

    うちの近所にもあんな塾ないかなぁ。

    意思のあるところに道は開ける。

    やっぱりさやかちゃんの素直さが力になったと思う。
    どんどん吸収していくスポンジのような性格が良かったと思う。

  • 面白かった。大学受験に合格することはとても嬉しいことです(本当に懐かしい)。学年ビリから慶応に受かるなんて痛快です。自分を信じて人生がひらいて行きました。

  • 元気もらった。

    誰に何を言われても関係ない。目標を口に出し続け、辛くても踏ん張って頑張って、結果は分からなくても、やり続けること。
    大人も負けてはいられない。

    信じること。真剣に向き合うこと。

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