寄港地のない船 (竹書房文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • これぞSFかな。冒頭のほうは話に乗り切れなかったが、第2部あたりから話が変わってきた。
    なんとなく話が読める部分もあるが、面白く読めた。
    ただ、ラストはうーん。スッキリしない感じ。SFは割とそういう感じが多い気もするが。。。。

  • SFと原始的文化や生活という取り合わせはあまり触れたことがない。船の中、ジャングル、狭いコミュニティ等のモチーフが畳み掛ける逼塞感が抑圧された心理と絡み、息詰まるストーリーである。

  • 巨大な宇宙船の中で、原始的な生活で生き延びている人間たち。主人公たちが、船内の別の場所へ探索の旅に出て未知の部族に出会ったりするうちに、彼らの船はどこかの星から地球に戻る途中のはずだが漂流しているらしいことが分かる。さらに船内には彼ら人間の他にも知能の発達したネズミたちや巨人族、よそ者と呼ばれる怪物たちがいるようで、戦いが繰り広げられる。
    とにかく、ジャングルのように植物に覆われて野生動物や昆虫が広がっている宇宙船じたいが面白い。閉鎖的で原始的な宗教を信じてたり主人公たちの設定が興味深いし、ラストではちゃんとその原因が語られる。
    ただあまりにも古いせいだろうけど、未来の話なのに女性が古い概念のまま描かれていて、いくら退化した人間集団のせいだとしてもイライラする。矛盾も多いし欠点もたくさん目につくが、刺激的で興味深い話だった。

  • 超有名なSF作家の処女長編。外国ものらしくあまり物や事象に対しての説明があまりなく、理解するのになかなか時間がかかった。閉じ込められた船の中で何世代も生きていた人類が、もはや地球人とは別物になってしまっていた、という発想は面白かった。

  • Among Usのノベライズを進撃の巨人の作者が書いたら…みたいな小説。書かれたの60年前だけど。
    地球の長い午後の作者が書いたSF小説で、著者はイギリス人で例のごとく主人公含め登場人物の性格がみんな悪くて、文章が皮肉まみれ。最高。
    世界観の描写が上手く、主人公の抱える閉塞感、圧迫感、汚らしさがキリキリと頭を締め付ける、そしてそれがラストの解放感に繋がっている。
    最初の方に提示された謎が中々明かされず、最後の30ページくらいで怒涛のネタ晴らしがあるので、がんばって読んでほしい。

  • 読んでいて船酔いした。
    超苦手世界。
    当分SFはよみたくない

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