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- / ISBN・EAN: 4910049011058
感想・レビュー・書評
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モナドの領域目的で購入。哲学的な、神とは、パラフィクションとは、という小説。良かった。
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「最高傑作にして、おそらくは最後の長篇」とおっしゃるので、
新潮で「モナドの領域」を読む。 -
なんといっても筒井康隆大先生の「モナドの領域」
腕のパンから引きこまれて、気が付くと予想もしなかったところへ連れていかれている。
一種のメタなのかな。読者のリアル世界と小説世界が一瞬「つながった」ように感じた。
過去の作品を知っていればもっと楽しめると思う。
大学生の頃よく読んでいたけど結構忘れているので、再読したいと思った。
多和田葉子「プーシキン並木通り」
ずっと気になっていた作家さんで、初めて作品を読んだ。
ちょっとした表現がとてもいいと思った。
彫刻に対して「バランスがとれすぎている。友達になれる顔ではない。照れとか同情心からちょっと歪んだ顔でないと信用できない」と思うところとか。 -
久しぶりの筒井康隆。やっぱり面白いなこの人。
自他共に最高傑作と謳っているけど、私の最高傑作「宇宙衛生博覧会(短編集)」を超えるものではなく、しかし短編と長編を同列で比べではいけないので、長編に限ると上位にランクすること間違いなしの作品です。
特に最後の教授の台詞ではノスタルジックな気分になれ、気持ちよく読了できました。 -
おそらく最高傑作かもしれない、たぶん最後から2番目くらいの長編である『モナドの領域』330枚が掲載されていますが、恐れ多くももったいなくて私はまだ読めていません。
ところで、ハッピー・バースディ・トゥ・筒井康隆!
今日9月24日は、わが筒井康隆のお誕生日で、私が彼を知った小4ときから、もう20回も毎年ひとりでお祝いしています。
たいしたことはできません、小さなバースディ・ケーキに蝋燭を22本じゃなくて、今年は81本たててブツブツひとりごとのようにお祝いの言葉を言って、本人はいないので代わりに吹き消して私が切って私が食べます。
うかつにも妹に以前一回だけ見られて、まるで黒魔術の儀式のようで気持ち悪いと絶賛された代物です。
ところでモナドということはライプニッツで、無意識とかなんとか、ひょっとして呆け老人の物語、なわけないか。月末あたりから読みはじめようと思います。 -
モナドの領域[330枚]/筒井康隆
GODは人類を慈しみ、小説家は小説を愛し抜いた。いま、小説は神を超えた領域へ――著者最高傑作にして(おそらく)最後の長篇!
大津波のあと[100枚]/赤坂真理
震災から四年、陸前の浜での奇妙な宴の招待状が届く。『東京プリズン』後を示す新境地!
道に鳴きつと/古井由吉
東京に鳴いた時鳥(ほととぎす)が導く、母親との死出の旅
プーシキン並木通り/多和田葉子
郊外に佇む戦争の記憶。言葉で描く伯林地図
籠の鸚鵡[第二回]/辻原 登
光の犬[第二回]/松家仁之
■■ 連載小説 ■■
薄情(十四)[連載完結]/絲山秋子
荒れ野にて(十)/重松 清
名誉と恍惚(十五)/松浦寿輝
◆第47回《新潮新人賞》予選通過作品発表
◆第48回《新潮新人賞》応募規定
■■ 特 別 対 談 ■■
漱石100年後の小説家/大江健三郎×古井由吉
日本文学の原形・漱石の「真面目の力」に導かれ、近代化以後の日本人とその未来を問う
■ 追悼・阿川弘之 ■
阿川弘之のこと/三浦朱門
大きな子供/瀬戸内寂聴
■ 追悼・鶴見俊輔 ■
便器でカレーライスを食えるほどの自由/黒川 創
■ 追悼・出口裕弘 ■
辛辣な太陽崇拝者/四方田犬彦
出口裕弘に導かれて/野崎 歓
『風と共に去りぬ』の謎を解く/鴻巣友季子
第二回・黒のヒロイン、聖愚者メラニー・ウィルクスの闇(一)
石川啄木[第十六回・連載完結]/ドナルド・キーン 角地幸男・訳
小林秀雄[第二十六回]/大澤信亮
島尾ミホ伝 『死の棘』の謎[第二十九回]/梯 久美子
地上に星座をつくる/石川直樹
第三十四回・ぼくは悔しい
見えない音、聴こえない絵/大竹伸朗
第一三三回・船型と工場
■新潮
・第三個拿到直木賞的台湾人――東山彰良『流』読後感/垂水千恵
・帰還することが困難な場所から/椹木野衣
・ラディカルに生きる キム・ゴードン自伝/林 央子
■本
・ミランダ・ジュライ『あなたを選んでくれるもの』/岸 政彦
・高橋弘希『朝顔の日』/谷崎由依
・いしいしんじ『悪声』/細川周平
・黒川 創『鷗外と漱石のあいだで』/四方田犬彦 -
モナドの領域。終盤はドキドキがとまらなかった!今までの作品がいろんなところで顔を出す。どう感想を書けばいいのか分からない。。相変わらずついていけない難解な部分も多い。が、作家の作り上げた世界に浸りながらなんとかついていくと、思いもよらぬ驚きと感動を味わう。小説を読む嬉しさ楽しさを改めて感じた。この楽しさのために小説を読んでるのだ〜。そして、作家の作品への愛を感じる素敵な作品である〜。
筒井さんが作家で、この時代に本を書いていて、私は新潮のTwitterを偶然にもフォローしていて、広告に目が止まり、この本を手に取ったことで、私の可能世界と筒井さんの可能世界が重なることができたのだ。しあわせ。当分は読後の満足感に浸れそう~