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感想・レビュー・書評
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ノルマンジー作戦の悲惨さを描いた映画は「史上最大の作戦」「プライベート・ライアン」を観たことがあり、いずれも圧倒的な感動ものだった。それをティムという戦場における米軍コックの「私」の個人的な目線で描いていることが、別の角度を見せられたように感じる。エド、ディエゴやその他の仲間たちとの友情。多くの仲間の死が続く。それがフランスの戦場で起こった盗難事件、不思議なパラシュート集め、オランダでは幼児2人を遺した夫妻の謎の死、などの不思議を解決していく、珍しいテーマの小説である。戦いのさなかのロンドンでの休日のジャズ・コンサートの生き生きした場面が印象的。クリスマスの夜の出来事。そして最後は40年以上を経た時代へ一気に展開。1989年のベルリンでの再会、幼児たちのその後…。日本人ではなく、米国人が書いた小説のような錯覚さえ感じた。
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ノンフィクションのようなフィクションで、
第2次対戦のときのノルマンディ上陸作戦に加わったアメリカ兵たちが主人公。
戦場での男たちの友情。
上陸したフランス、オランダ、ドイツのそれぞれの街でのエピソード。
「コック」という仕事からみえてくる「生」と「死」の交錯。
そして、伏線につぐ伏線。
難しいテーマを、ミステリーで繋いでいく連作長編になっています。
最後にはやっぱり泣けてしまうのですが、
ずっしりと重い涙でした。
私は「ミソサザイと鷲」のエピソードが好きだったなあ。
ひとりひとりの命がぐぐっと軽く感じてしまう戦時下で、
親が遺していけるもの…
考えてしまいますね。
こんな文学を書ける作家さんがいるんだ!
これも嬉しい発見でした。 -
オーディオブックにて。このタイトルなら、もっとコックにまつわるエピソードがあって欲しかった!
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第二次世界のコックの話
あまり面白さが伝わらない。
途中で流してしまった。