仮想空間計画 (創元SF文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 『星を継ぐもの』の壮大な設定は評価に値するが、文章表現のシロウトっぽさは食傷ぎみだった。本書はその点で多少の進化はあるが、やはりステレオタイプの表現が多く、アイルランドに関わるところのみ、観光ガイド的なしつこさはあるものの、少しは血肉が伴っていると思わせる。いずれにせよ、この作家はアイデアの人であり、芸術的な評価には縁遠いと思う。
    本書はVR(仮想現実)をシロウトにもわかりやすい手法で展開しつつ、それが現実なのか、あるいはVRなのかの手の内をなかなか見せない展開はなかなかに良かった。ただ少し長い(550ページ)と思うし、結論への展開が残酷な見せしめ的なものになっているのはあまり気持ちのよいものではない。ただ最後にアイルランドへ戻り、リリーと人生を再スタートさせる短い結論はなかなかに良かった。

  • 2015/11/12読了。
    自分が今いるこの世界は、本当の現実ではなくて仮想現実や妄想の世界なのではないか。こういう着想を使って書かれたSFはディックから映画「マトリックス」まで幅広い。本書はいかにもホーガンらしい、ハードSFかつページターナーな楽しい作品だった。
    特に物語前半の一回目の世界で、主人公が事の真相を認識するまでの描写が興味深い。ちょっと『アルジャーノンに花束を』を連想させるような書き方もあり、僕が今いるこの世界を連想させる批評的要素もある。

  • 最近、人工知能の話題が巷に溢れていますが、ひさしぶりにSFでこの手のものを読んでみようと思って見つけました。
    最初からしばらくは「変な世界」が展開されますが、それが、カラクリでもあって、「なるほど」と思いました。

    「仮想空間」なので、時間軸をうまく変えているところもポイントですね。そんな要素もあり、「面白く」小説に騙された感があります。作者の方はもともとエンジニアなので、それなりの技術的な要素も的確に盛り込まれています。エンジニアはさらに面白く読めると思います。

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