プラージュ (幻冬舎単行本) [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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  • 誉田哲也の新作。
    舞台はとあるシェアハウス、そこで毎日毎夜繰り広げられる宴の日々。
    しかし、そこに住む人々は皆がワケアリで・・・。という内容。

    誉田哲也作品としては、久々にどっしりと重い系統。
    登場人物たちの闇の部分の描写がなんともやるせなく、読み進める毎に
    切なくなる。同様に重い作品と言えば、「春を嫌いになった理由」があ
    るが、あちらはドス黒くて理不尽な重さ。しかし、こちらの蓄積されて
    行く重さの方が、最終的なダメージは深い。いや、決して読後感が悪い
    ワケでは無いのだけど・・・。

    秀逸なミステリーの要素もあるのだが、それすらが霞んでしまう程の
    ヒューマンストーリーで勝負し、それでキッチリ結果を出しているのだ
    から、また一つステージが上がった感。この作家、かなり高いところに
    居ながら、いまだ進化の途中である。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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