BBTリアルタイム・オンライン・ケーススタディ Vol.5(もしも、あなたが「CanonのCEO」「小米 CEO」ならばどうするか?) 大前研一のケーススタディ (ビジネス・ブレークスルー大学出版(NextPublishing)) [Kindle]

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  • 取り上げた各社の現状を分析して、次に打つ手は何かを大前研一氏が提案する。

    巷でも散々言われているようにCanonについては、デジタルカメラがスマフォに置き換えられつつあり、事務機ではサービス化の流れであるMPS(Managed Print Service)にシフトしていく中、囲い込みと顧客にとっての印刷環境最適化、ベンダーにとっての収益低下という二つの業界の構造変化で、成長が鈍化・低下してきている。
    しかしながら財務状況は健全そのものであるCanonが打つべき手は?

    大前氏曰く、潤沢な資金を活かして業界再編ともなるM&Aを仕掛けて圧倒的なシェアNO.1を目指す戦略を取るべきと。
    事務機業界ではMPS面でXeroxを、商業印刷面でコニカミノルタの両者を、医療機器では技術に定評のあるオリンパスを買収し、他社を圧倒すべし。

    小米は中国市場で格安スマフォを販売し、最強の地位を築いている。
    ただし中国以外の市場には出て行けていない状況の中、今後はどうするべきか。

    大前氏曰く、格安スマフォで買ってきた戦略は先進国では通用しない。一般にキャリアが端末と込で価格を下げているので、差が出せないはず。
    新興国でも、既にローカルの格安ベンダーが続出しており、中国で成功したからと言っても他で勝てる状況にはない。
    基本は中国市場を再優先して攻めるべし、新興国向けにはローカル向けカスタマイズを強化し、先進国ではMVNO向け端末提供に限定し、かつ特許戦略は暫くは見送ること。

    小米は良いとして、Canonの目指すのは本当にそこなの?と疑問符あり。

  • 現状に対して、どんな戦略で臨むのか。ソリューションの強化、医療の強化、商業印刷の強化。正直、これだけ訊くと、模範解答のようだ。意外性は無い。だが、それをしっかり実行できるか、がポイントになるのか?

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