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感想・レビュー・書評
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この巻もいいですね。小生意気な1年にそそのかされて始まった部内戦で順位を決める途上。個人的にはやす子があまり文句も言わずに審判をやり続ける姿勢に好感が持てました。ちょっと本質的ではないですけどね。この人もやっぱり薙刀好きなんだし真面目に向き合ってるんだなと感じたわけです。若者が何かに真面目に真摯に取り組んでいる姿はきれいだし応援したくなりますよ。トシのせいだと思いますが。
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強いチームは、みんな仲良し和気あいあい。
何の悩みも問題もなく、
一致団結して勝利にまっしぐら。
かと思えば、そうでないと思う。
そうしたチームは一見強そうに見えて、
一度崩れると脆いのかもしれない。
特に学生スポーツは一度敗れたらそこまでの、
トーナメントがほとんど。
劣勢やいつもの力が出ないとき、
相手が勢いに乗っている時であっても、
相手を何とかいなし、粘り強く勝利につなげる、
したたかさが必要となる。
チームのしたたかさは、
そのチームが乗り越えてきた
試練に比例するのではと思う。
チーム崩壊、手痛い敗退、離脱、不和・・・
ドン底から這いあがったチームは強い。
夏の最後、種目によっては冬の最後、
トーナメントの頂点に上り詰めるのは、
どこかでそうした辛酸を
舐めてきたチームではと思う。
チームというのは成長に伴って、
今まで作り上げたものを壊して、
変わっていくものなのだと思う。
作っては壊し、作ってはまた壊す。
せっかく作り上げたものを壊すのは、
恐怖を感じる。
守りに入りたくなる気持ちも湧いてくるだろう。
その恐怖に打ち勝ち、
リスクをとったチームにこそ、
勝利の女神は微笑む。
だからチームにとって問題児もまた必要なのだ。
このチームは変わろうとしている。
辛いが熱い、切ないが前を向く物語。 -
えり と さくらのやり取りが秀逸すぎる。
ちょっと嫌な子みたいな位置付けの子がよく似た性格の先輩フォローしていく流れに、心を打たれた。
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