悲しみのイレーヌ (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • こんなに面白いミステリーがあるなんて!と読み終わってしばらく興奮。
    この本が良かったのは、闇雲にグロい描写で興味を引くのではなく、身に迫る生理的な恐怖を読者に感じさせるところだと思う。
    冒頭から殺人の残虐さにショックを受けたが、次第に犯人の気味悪さにぞわぞわしたり、追い詰められる主人公に気が急いで仕方なかった。

    もちろんストーリーも面白いし、登場人物は魅力的。

    シリーズ物だが、必ず一作目であるこの本から読んでほしい…!

  • 最悪の連続殺人に最後の最後まで振り回されました

  • アレックスの方から先に読んでしまい…ですがこちらも惹き込まれました。
    イレーヌ、こんな人だったのか。ヴェルーヴェン夫妻、素敵な関係なので悲しみです。

    正直、“小説家”はわかります。わたしは途中だったけど、人によってはもっと前から気付きそう。この人、カミーユに一番執着してるから。。。
    それにしても、数々の犯罪小説を再現する、ってグロいこと思い付くなぁ。原題「丁寧な仕事」みたいですが、ほんとに細かいところまで合わせてました。実在する小説のようですがどれも未読でした。「アメリカン・サイコ」は映画は観ました。

    犯罪小説がご専門のバランジェ教授によるおすすめミステリベスト51がたいへん気になります。
    秦建日子さんの「推理小説」もこんな感じだったな…と思い出しました。実在する小説ということとグロさレベルと、犯行の目的が全く違ったけど。

  • 『その女アレックス』を読みたいと思ってて、シリーズもので2作目だと知り、まずは1作目も読むことに。海外文学はそんなに読み慣れてないので、人名はそのうち適当に解釈しながら読んだ。
    とにかく残虐なので、アレックス読もうか悩む。
    スピーディで後半は先を急ぐ感じで読むスピードも早くなった。
    暗い雰囲気が辛い。

  • 完全に筋書きを忘れていたという失態。既読なのか積読なのかも定かではなかった。まあ、初見並みにタップリ楽しませてもらったので良し。二部構成なのに第一部に8割以上が割かれ、第二部に入ったところで大きく自分が脳内に描いていたことがひっくり返る。さて、次の『その女アレックス』も再読しようかな。

  • 最近北欧物ばかりだったのでフランスは新鮮。そして衝撃。

    猟奇殺人もので描写がかなり残酷なので、万人にお薦めはできないけれども、小説という虚構の中の虚構に自分の見ているものは何なのかと問いたくなる不思議な気分を味わえた。もう一度読んだらまた違った感想が生まれそうな作品。「アレックス」より面白かった。

  • ミステリーはあまり読まないが、道具の入手経路、金の出入り等の矛盾が無いか徹底的に調べて手がかりを探っていくのがリアルでイメージしやすかった。会社の監査みたいに手がかり探っていくのね。。
    結末を知っていたので、すべての話がその絶望へつながる伏線のように感じられ、最後は怒涛だった。
    救いようの無い絶望的な事件現場の描写の一方で各キャラの活き活きとした人物描写。

  • 3.5

  • 『その女アレックス』の著者の作品。その時の警部が主人公。読み進めていくにつれ、どこまでが創作でどこまでが本体なのか、分からなくなってくるけれど、そこが精密に練られていて面白い!でも、やっぱり最後は悲しい結末だけどね・・・。

  • めっちゃ面白いし、すごい小説だった!
    でもその女アレックスを見てから、こっち読み始めたから最後どうなるか知った上で読んでいたので読むのがひたすらにキツくしんどかった。

    テンポ感と人物描写がひたすらにいい、退屈な時がまったくなく物語を追うのと、描写を想像するのを同時に出来るくらい読みやすい文章で一気に読めた。

    その女アレックスと同様、最後のどんでん返し感があるのが何よりもいい。

    あと残虐で凄惨な場面をちゃんと表現できるのがすごいなと思った、カロリー高くていい小説読んだーって感じ

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