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感想・レビュー・書評
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科学史と科学哲学と科学社会学の三本立て。大学の講座向けだが、高校生でも理解できそうだ。私も昔、大学で科学論の講義を受けていたので内容はかなり重なった。この本も丁寧さを感じた。
3.11以降については考えさせられた。一読の価値あり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりにこの手の本を読みました。
コンパクトによくまとまっており、科学哲学の流れを知るには、大変良い書物である。
ただし、現代の原発等に関するあたり記述は若干著者の価値観がはいっているような。。。 -
まだ知らない世代へ、私たちが持つ責任。
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p.2021/3/22
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NDC(9版) 401 : 科学理論.科学哲学
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タイトルは名前の通り高尚であるが、中身は読みやすい。
最初は「科学」とは何かというところから入り(科学という漢字の成り立ちから)、科学史を古代ギリシアから解説している。
博士課程を修了した人に与えられる学位がPh.D(Doctor of Philosophy)の名の通りもともとは哲学の権威からきている。当然、古代は科学という名は存在せずに、自然科学の哲学という名目で自然現象を考えていたわけである。
結論としては、昔は科学というのはかなり専門化された集団であり、その専門分野を突き進むのが一般的だったけれど、最近では宇宙論のように国家プロジェクトで巨額の資金が必要になって人間をうまくマネージメントすることが必要になったり、環境問題や原子力の是非のように社会との関係も必要になってきたのでパラダイムシフトが起こりつつあるかすでに起こっているので、そこらへんはみんな考えていきましょう。という感じ。 -
これは良い本。高校生ぐらいのときに読みたかった。
内容は大きく科学史、科学哲学、科学社会学という3つの章に分かれている。
アリストテレスの時代の「科学」から近代科学の誕生をひもとく「科学史」、近代科学の発展の過程で起こったさまざまな議論から生まれた「科学哲学」、そして、社会と切り離して考えることができなくなった現代の科学を考える、「科学社会学」。それぞれ独立したテーマではあるが、科学の発展を時系列で追うような形になっている。
放送大学の講義をもとにしたものらしい。どうりで分かりやすいなと。
大学で取ってた科学哲学の授業では岩波の「一冊でわかる」シリーズ (サミール・オカーシャ) が教科書だったな。こちらは科学的推論や科学的実在論といった狭義の「科学哲学」に重点を置いている感じだった。いちばん初めに読むなら野家さんの本かな。
<https://indoor-continent.blogspot.com/2020/10/9.html> -
科学哲学のエッセンスを分かりやすく解説しており良書であると感じた。
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方法論はたしかに科学研究の中で一定の役割を果たしてはいるが、科学はそれだけで発展するものではない。