ビヨンド ソフトウェア アーキテクチャ Object Oriented Selection Classics [Kindle]
- 翔泳社 (2015年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (337ページ)
感想・レビュー・書評
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原著が書かれたのは2003年。
約20年前の本だが、私はそこまで気にならなかった。強いて言えばソフトウェアの配布形態が、インストーラ前提になっているところぐらいか。
タイトルからソフトウェアアーキテクチャについての本かと思って読み始めたが、いわゆるソフトウェアアーキテクチャはごく一部に過ぎない。プロダクトマネジメント、マーケティング、ビジネスモデル、ライセンス等、ソフトウェア開発プロジェクトに関わるあらゆることについて包括的に取り上げられている。
本書では「伝統的な意味でのソフトウェアアーキテクトやチーフテクノロジストのことをターキテクトと呼び、プロダクトマーケティングマネージャーやビジネスマネージャー、プログラムマネージャーなどシステムに責任を持つ人のことをマーケテクトと呼ぶ」とし、使い分けている。
では、この本はどちらに向けて書かれているのか?両方である。本書では、技術的な課題とビジネス課題は切り離して考えられるものではない、とし、技術とビジネスの相互関係をテーマとしている。
私は日常の開発の中で、ここはエンジニアである自分が口を出すところではない、と思考停止してしまうことはよくあるので、とても耳がいたい。
テーマごとに章がわかれており、章末にはまとめと考慮すべきチェックリストを記載してくれている。
特に不馴れなテーマについて検討する際には見返すようにしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソフトウェアの設計・アーキテクチャにとどまらず、マーケティングやサポート・ライセンス・ビジネス・セキュリティまで幅広くカバーしている本。
ソフトウェアで金を稼ぐために必要なことが網羅されていると思うが、それぞれの内容は浅いので、自分の専門分野以外を俯瞰するために読むのがよい。
何の本なのかよくわからずに買ったが、読んだ後も一言では説明しづらい。たしかにビヨンド ソフトウェア アーキテクチャとしか名前が付けられないな。