インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫) [Kindle]
- 徳間書店 (2012年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (335ページ)
感想・レビュー・書評
-
登場人物がどうなるのか。目論見はなんなのか。先が気になって一気に読んでしまった。
実際の監禁事件を参考にしているので、事件自体はリアリティがあって怖い。
内容がおぞましい。後味悪い。もう読みたくない。でもおもしろかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「衝動」に続き、読み進めるのが辛かったが、反面先が気になって仕方がないという困った小説。
子どもが出てこないだけ前著ほどの居た堪れなさはなかったが、北九州の事件のように恐怖で人を支配する話は吐き気がする。
最後の小坂初代の話も真実ではないだろうと思わされるし、下田健太がなぜ左耳、左指に拘ったのか、何処かに記載があったのかな?
-
イヤな気持ちは変わらない
最後の結末は驚いた
なんかいろいろみんな最低で感情移入ができないきらい -
殺人鬼フジコの衝動の後日談としてこれ以上のものはない、最後の最後まで気分を悪くさせてくれる
気味も悪けりゃ気持ちも悪い -
3.6
殺人鬼フジコの最後の展開から気になっていた続編。
巧みにフジコの周辺の人間を絡めて伏線にしてくるところは面白い。逃れたいけど逃れられなくなっていくいわゆる洗脳されていく描写はやや強引だったかなと思うが、展開も早くサクサク読めた。 -
殺人鬼フジコの衝動の続編。
フジコの衝動に登場していたフジコの叔母茂子に息子の事をインタビューするため3人が茂子宅に行くがそこで色々なことが起こる。
茂子の息子は監禁殺人の容疑で逮捕されるのだが、裁判で無罪を勝ち取る。
その監禁殺人は想像を絶するほどの残虐さで、その実態および限りなく黒に近い息子に真実を聞きだそうとするのだが、インタビュアーの一人である女性が毒牙にかかってしまう。
フジコの衝動で明らかにされなかった殺人事件の真相やフジコの衝動に登場していた人物の役割などが手記という形で全て明かされる。
殺人鬼フジコの衝動とこちらはセットで読まないと全てが分からないので、上下巻にしても良かったのではと思う。
両方ともなんの救いもない物語であるし、残酷さがよんでいて気分悪くなるほどの物語となっているので、自分は嫌いだが、そういうのが好きな方には楽しめるのではないか??? -
#イヤミスの女王 検索で出会った真梨幸子さん。
殺人鬼フジコの衝動
のラストの展開に衝撃を受け、直ぐに
続編というこちらを読みたくなりました。
結果、続編という名の完結編 です。
こちらを読了して、殺人鬼フジコの衝動の全てが解き明かされる━━
本当に 真実 です。
時系列的に取材者やフジコ、茂子、下田健太を取り巻く人たちのインタビューや手記として物語が展開していき、推理していく要素が少しづつ露わになるのですが、またまた最後にカラクリがあり 今作は最後の一行で全てを理解出来るように構成されています。
その時の衝撃が 爽快で
さすが真梨幸子さんと思わずにはいられない作品。
こちらの作品を読んでこそ 完結する
殺人鬼フジコの衝動━━。
セットで読了するのがオススメです。 -
真梨さんの本は、登場人物、事件が多すぎてわからない作品も多いので相関図を書くための紙を用意して読み始めた(笑) でもこの作品は、シンプルでわかりやすかった。「殺人鬼フジコの衝動」の主人公フジコに近い身内がまたサイコパスだったという話。「どんなに頑張っても娘は母親と同じ生き方をする」というのは半分当たってるかなと思う。
-
殺人鬼フジコの衝動の続編。フジコが身を寄せた実母の妹、叔母下田茂子と息子健太が起こした惨殺事件がストーリーの中心。下田健太の内面をもう少し掘りさげて欲しかった。
前作ほどの心がザワツク面白さは無く、あっさりと読み終える。前作よりもミステリー仕立て色が濃いけれど、前作を読んでいれば、大概把握出来る仕掛け。
だからこそ、下田健太、下田健太に翻弄される人々を、もっと丁寧に読む側が気持ち悪くなるぐらい描いて欲しかった。 -
殺人鬼フジコの育ての親、下田茂子
リンチ殺人を起こしたとされる茂子の息子の健太
茂子をインタビューする記者
異常な状況が続く
気持ちの悪さがずっと続いたままなのは
殺人鬼フジコの衝撃と同じだけれど
すこし納得できるところもあるので
すこし気持ち悪さが少ない感じ
フジコにやられたまま、なんだろうな。 -
あらすじに目を通して、これは嫌な予感がするなと思ったら案の定。個人的な救いは、前作の「殺人鬼フジコの衝動」のラストページの謎が一つ解明されたこと。
フジコが過去を追った話なら、こちらは現在の話。面白かったよ!と明るく人に勧められない作品。でもフジコと合わせて勧めたい。