砂漠の薔薇 (光文社文庫) [Kindle]

  • 光文社 (2003年9月20日発売)
4.50
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・電子書籍 (339ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「冬のスフィンクス」と一対の作品。
    忘れないうちに読むべし!


    「冬のスフィンクス」の楯経介が出てくる。
    話が繋がっている訳ではないのだが、彼の周囲の人物の名前が出てくるのと、彼がどのような人なのかは、知ってから読んだ方が良い。

    今回のメインは、生首‎♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝

    喫茶店「モネ」でウエイトレスのバイトをしていた美奈。
    客で自称画家の明石に声をかけられ、モデルをすることになる。
    明石の家は、古い洋館の隣にある。
    明石は以前、洋館で首なし死体を発見し通報したと言う。
    洋館に越してきた怪しげな男。
    美奈を追い回す謎の刑事。
    ラストまで気が抜けない本格ミステリーだ。

    バラバラ死体と言えば……、ミステリーで言うところのアレ。
    ……という先入観が、読み手側としてはどうしても頭から離せない。
    「どう攻めてくるのかな」と楽しみで仕方ない。
    その点から考えると、この作品はトリックに焦点を当てすぎず、愛強め。そこにミステリを足したような印象を与える。

    ここに出てくる女子高生は、非常に怖い……(^▽^;)
    いじめは日常茶飯事だし、いつか自分に矛先が向く運命も悟っている。
    頭も良い。
    知識が豊富で、例えで聖書を引用し会話をしたりする。笑

    飛鳥部さんの作品に出てくる人物は、いつも一癖あるような、個性的なキャラが多い。
    芸術界隈では普通なのかな。
    そこが魅力でもあるのだが。

    現実なようでいて、非現実な世界観が好き♡

    同級生の美少女、真利子の首なし死体が発見されるのだが、この真利子がリーダーのような存在で、カリスマ性がすごい。

    何故首を切られて殺されたのか。

    飛鳥部作品はすべて、ラストのラストまで気が抜けない。
    覆すのが当たり前と言わんばかり。

    会話も聞き漏らせません。
    美術品や絵画や聖書や神話の話で捲し立てられようが、伏線であると思った方が良い。

    まぁ、挑んでも騙されますけどね笑


    「サロメ」も引用されていたので、読んでおいて良かった。
    ヨカナーン、生首だもんね。

    ラストのタイムマシーンの話が良い。印象深い。


    私の中で「冬のスフィンクス」が1番好きな作品なので、一対となるこの作品も好き♡

    飛鳥部作品の長編、未読は『バベル消滅』のみ!
    短編は『異形コレクション』
    読み終えちゃうのが寂しいが、楽しみだ!!

全1件中 1 - 1件を表示

飛鳥部勝則の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×