日本の未来を考えよう [Kindle]

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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感想・レビュー・書評

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  • 内容は平易なのだが、一次資料からここまで噛み砕いて主張するのは本当に達人芸。

  • 日本の財政を家計に例えてくれたのがわかりやすかった。無駄な通院や薬の処方、生活保護の不正受給などをきっちり取り締まってくれた上でなら、増税も仕方ないかな。
    少子化にもかかわらず、福祉が高齢者偏重なのは、何とかしてもらわないと。税金の使い道が選べるのなら、幼稚園から大学までの学費無償化や、子育て支援に使ってもらいたい。
    日本の鉄道の輸送人員がダントツの1位で、2~4位を足してもJRに及ばないのは驚いた。世界の駅の乗降者数TOP20も、日本が独占。新宿、渋谷、池袋、確かに人多かった。

  • 日本と世界の現状について、様々な側面から事実データに基づき根拠を示し、今後の日本の進むべき道を示唆してくれる本。かなり広範囲で浅く広く世界と日本の距離、を感じることのできる本。

    特に日本の財政赤字が何から生み出されていて、その赤字を抱えながらなぜ今破綻しないのか、そこに危機感が無いのか、このあたりは大変勉強になりました。また一部の欧州国では、女性の初婚平均年齢よりも初産平均年齢の方が若い(!)ということ。家族のカタチ、つくり方は多様性にとんでおり、お父さんとお母さんがいて子どもが生まれる、このカタチはもう選択肢のひとつでしかないのかもしれない。

  • 図会に掲載されている様々な統計を元に日本の現状を考えている本。経済・人口・軍事や文化など内容は多岐に渡り、知っていれば普段のニュースなどを見る目も違ってくると感じた。

  • 日本の「今」を知るのに最適な書。数字を元に説明が進むので、頭の整理がしやすい。

  • 日本という国を借金、人口、カルチャー、政府と軍事力、治安、教育、国際競争力、新しい産業、女性、インフラ、環境・エネルギー、そして、ドイツとの比較と言う軸で、各種の切り口のデータから出口さんの考察がある。

    最後のドイツとの比較を見るに、出口さんは人口が減り行く将来の日本の方向性をドイツに見出しているのかな?とも思えたがどうなのだろう。ライフネット生命のかじ取りに少なからず、そういう見方をしているのかな??

    アリストテレスの弁論術にあった最も重要な事項を思い出した。これに、女性、教育、環境などの切り口からデータを見て、他の国との比較をしている感じにも読める。


    -----------------
    議会弁論を繰り広げる主題で、最も重要なものは概ね5つ。
    ・財源に関するもの
    ・戦争と平和に関するもの
    ・国土の防衛に関するもの
    ・輸入品に関するもの
    ・立法に関するもの
    -----------------

    本書で示された通り、いろいろと課題は明らかではあるが、個人的には、シングルで子持ちの場合の貧困に対しては、女性の社会進出と合わせて、国をあげて対応をした方がいいと思った。

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著者プロフィール

出口 治明(でぐち・はるあき):立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部卒。日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命株式会社に変更。2012年上場。2018年より現職。著書に『全世界史(上・下)』(新潮文庫)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『歴史を活かす力』『日本の伸びしろ』(文春新書)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『一気読み世界史』(日経BP)、『ぼくは古典を読み続ける』(光文社)等多数。

「2023年 『人類5000年史Ⅴ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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