- Amazon.co.jp ・電子書籍 (210ページ)
感想・レビュー・書評
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著作としては少し前のものですが、出口さんの言葉は定期的に読んで自分を見つめなしたくなるので手に取った。
“教養とは人生におけるワクワクすること、面白いこと、楽しいことを増やすツール”
”ものごとを「タテ」時間軸、歴史軸と「ヨコ」空間軸、世界軸で考える“
“責務ミニマム、面白いことマキシマが人生の理想“
”教養をただの知識として蓄積しておくのではなく、行動のバネとする“
『本・人・旅』を実践していきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
興味深く読んだ。本を読み人と語らい、旅をするその継続が悔いのない人生を約束するという見出し。なるほど私も本を読んで、旅に出て、地方のおいしいお酒を飲んで人生を楽しみたいと思った。著者は読書家であり歴史の方もたくさん読んでいる。残念ながら私はそこまで歴史に精通しておらずその点残念であり今後の課題である。少子化についてフランスの3原則(産休中の給与保証、保育所完備、元の職場復帰)に触れられているが、婚姻数を増加させる事も大切なのではないかと思う。以下、本書からの抜粋。
シャネルの創業者ココ・シャネルは次のように語っています。私のような大学も出ていない歳を取った無知な女でもまだ道端に咲いている花の名前を一日に一つぐらいは覚えることが出来る。一つの名前を知れば世界の謎が一つ遂げたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ人生は楽しく生きることは素晴らしい。素晴らしい言葉だと思いませんか。知識ではなく知ることによって人生を彩り豊かなものにしていました教養とは彼女のような生き方を指す言葉だと思う。
グローバルなリーダーとのコミュニケーションにおいては文学、美術や音楽など文化的な素養もまた必要である。文学、美術や音楽について何も語れなかったら無粋な人間とみなされてしまう。ブラームスの何番が好きと尋ねられて答えられなかったらその時点でアウト。僕は3番が好きだなとかブラームスには興味がないがビートルズならと答えられれば、面白いとなるわけだ。ちなみに著者はケルテス指揮、ウイーンフィル演奏の4番が好きなようである。私もこの曲を聴いてみたが正統派の良い4番であった -
『「人間社会とは、いびつな欠片が集まって一つの安定状態を形成するもの」なのです。大事なのは「いびつな欠片」を指摘することではなく、全体としての「安定状態」を把握することです。』
「批判的思考」という言葉は、色んなところで大切なことだと述べられているけど、「何でもかんでも揚げ足を取る」ようなイメージがあって正直苦手な言葉だった。けれど、
「本質との整合性が保てているか分析すること」
もっとざっくり
「よく考えること」
と解釈してみたら、随分と気持ち的に楽になった。
本書とは関係ないけど「哲学」という言葉も取り留めがなくて苦手だったけど、批判と同様に「よく考える」と取ってみると、かなり身近に感じられるようになった。
これはある種のライフハックだと思う。 -
自分の頭で考える必要性を身にしみて感じる本。例えがとても分かりやすく、さらさら読めた。自分って、全然頭使ってないな、ということがよく分かった。笑
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自分がどこに向かうべきかがわからなくなったことで、時間には追われるものの、ある意味怠惰な日々を過ごしていると感じ、何か変わればと手に取った。何かにワクワクしたり、面白いと感じる事が少なくなっていたけれど、身の回りの出来事や物事の背景理解をすることで、もっと生活や仕事を楽しむことに繋がると思った。※教養は自分を武装するために必要なものではなくて、人生を味わい深くし、楽しむためのもの
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教養をつけるには、「人と会うこと」。
実際に会いに行くこと。読書を通じて、歴史上の人や遠隔地の人と会うこと。旅をすることも結局「人と会うこと」、と。 -
タイトルを読むと「生き方」について書かれていると思うが、読み込んでいくと「リーダー論」に集約していると思う。
人生を面白く生きられればよいが、そううまく行かないのも人生。
人の数だけ人生の数がある中で、何か正解なのか?
出口氏は「本を読み、人に会い、旅をする。そして考える」と説く。
うーん、深い!
「旅」はものすごく重要な要素だ。
結局生きていく中で、想定どおりに進まない事が日常なんだ。
そういう事を旅は教えてくれる。
◎問題の解決能力が高まり、
◎異文化を受け入れ、
◎細かい事が気にならなくなる。
すごく重要な気がする。
当社の社員は、「言われた事を黙々と続ける」という能力には長けている。
しかし「仕事での旅」の経験が圧倒的に不足している。
新しい仕事も「旅」だ。
本物の教養を身に付けて、人生を面白くしたいものだ。
(2017/11/26)