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感想・レビュー・書評
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「シャーロック・ホームズ 絹の家」(アンソニー・ホロヴィッツ:駒月雅子 訳)を読んだ。
コナン・ドイル財団によって「六十一番目のホームズ作品」と公式認定されただけのことはあって、『コナン・ドイルの未発表原稿発見!』とか言われても信じてしまいそうなくらいにシャーロック・ホームズだよ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コナン・ドイル財団によって公式認定された、コナン・ドイルではない作者によって書かれた「シャーロック・ホームズ」の物語。
作者は、「刑事フォイル」の脚本を手がけたアンソニー・ホロヴィッツ。彼の描くシャーロック・ホームズの世界がどんな感じなのか知りたくて読んでみました。期待を裏切らない「シャーロック・ホームズ感」でした。
…という感想を書いたけれど、実は私はコナン・ドイルの書いたシャーロック・ホームズの物語をちゃんと読んだことはありません。子供向けに書かれた書籍とか、ジェレミー・ブレット主演の英国ドラマとか、最近ではベネディクト・カンバーバッチ主演の英国ドラマ「シャーロック」とか、名探偵コナンの新一(コナン)が語るシャーロックとか、いろいろな情報を寄せ集めたお話しか知らない。
ここは、ちゃんと、本物の「シャーロック・ホームズ」を読まなければならないな、という気持ちになりました。
しばらくは、本物のシャーロック・ホームズを探す旅に出てきます(イギリスに行くってことじゃないよー)。どこから何を読めばいいのかなぁ。それを探すところから初めましょう。 -
訳者付記によるとコナンドイル財団が認定しているホームズ新作とのこと。確かに読んでいて違和感がない。時折、ワトソン博士の本音がはさまるところにうなずかされるし、この本がどうしてホームズ存命中に出版されなかったかの説明など整合性もとれている。推理小説としても面白い。アヘン窟が出てくるところで、最近読んだ『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』と重なる場面が出てきて、一瞬、既視感で混乱しかけた。当時の英国の状況を考えると、珍しくないのだろう。
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コナン・ドイル財団公認のパスティーシュ作品。ミステリー小説家で脚本家としても名高いアンソニー・ホロヴィッツの著作ということで期待して読んでみた。全体としては、ホームズの冒険譚を換骨奪胎してつなぎ合わせ、随所に原作の登場人物などをまぶした感じの内容。事件そのものの後味も悪く、どちらかというと、その展開はポワロなんじゃないのかな、という印象を受けた。原作に忠実なだけに、ヴィクトリア朝期の雰囲気は良い。
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アンソニー・ホロヴィッツらしい雰囲気。
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「誰も信じないで」
息つく間もなく起こる事件の数々
伏線が張り巡らされ、
巧みなミスリードでまんまと混乱させられた
監獄から消えたホームズ
どうするワトスン
変装に銃撃、騙し合う復讐劇
そして伏線回収で唸されます
ミステリーファンを
必ず満腹にしてくれる作品 -
アンソニー・ホロヴィッツおもしろいなー。