遠い太鼓 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 電子書籍でちまちま半年ぐらいかけて読了。
    ちょっとした時に一息つきつつさらっと読める感じが心地好かった。あるいはもちろんちっともちょっとしてない場所へ向かう電車の中でも。
    ただ観光に行くわけでも、腰を据えて住むわけでもなく、こんな風に一時的滞在者≒常駐的旅行者として海外で生活できたら素敵だなぁ。
    イタリアのいい加減さ(長所でもあり短所でもある)への愚痴がくどくどと続くくだりにはクスッとした。
    ロンドンにいる間、バースに着くほんの手前で自転車がばらばらに壊れてしまって、その残骸を肩に担いで5キロの帰り道を歩いた際の記述では「やれやれやれやれ」と、”やれやれ”が2回も続いていることに感動してしまった私でした。疲弊する村上さん、愛おしい……!

  • 著者が80年代後半、40歳手前から奥さんとおよそ3年間滞在したという南欧での滞在記。ノルウェーの森やダンスダンスダンスはこの期間に書かれた作品とのこと。こんなに表現豊かに面白くて空気感を含んだ滞在期が書けるのってやっぱりすごいなと感心する。

  • 四十前までの仕事・・・

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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