砂漠の王子に見初められています。【電子特別版】 (角川ルビー文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2015年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (250ページ)
感想・レビュー・書評
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従兄弟の桐が叔父の仕事の失敗で砂漠の国の第一王子の慰みものに!?大学生の陣は桐を助けるため、彼を連れ去りに来た第二王子・ジアーに歯向かい、桐と共に砂漠の国へと旅立つ。だが、国についてすぐに桐とは隔離され、なぜかジアーと同室で過ごすことに!桐を助けると躍起になる陣をからかって、ジアーは「助けて欲しければおねだりをしてみろ」と挑発。更には謎の飲み物のせいで体が昂ぶった陣を巧みな手腕で翻弄してきて…。見初められてるのは実は俺!?異国恋物語!
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小山内陣は、子どもの頃に両親を亡くしたため、叔父に引き取られていて、その叔父の仕事の失敗で、賠償金を支払うまでの人質として連れ去られようとする従兄弟の桐を守るため、桐にくっついて砂漠の国に行く。
男に言い寄られることの多い桐を心配して付いて行ったのに、桐とは隔離されて、第二王子のジアーと同室で過ごすことになって、気が付けばジアーを好きになっていて…という話。
しょっぱなからジアーの狙いが陣であることはわかっていて、陣が見当違いの攻防を繰り広げている間に、桐は第一王子のサイードにおいしくいただかれちゃってるわけで、なんかね、陣の素直だったり裏表がなかったりというところは好ましいし、いいキャラだなと思うんだけど、なんか馬鹿すぎないか?とイライラを感じなくもない。
そうはいっても、ジアーが陣に気があることはわかってるし、陣の単純さが良い方面に働いているし、サイードと桐のことも、桐が嫌々いたされちゃってるわけではないし、サイードは桐を溺愛してるみたいだし、まあそういうお話だからと割り切ってしまえば、文章のテンポはいいし、台詞だったり言い回しだったりが軽妙だしで、すごい楽しめる。
イラストがストーリー全体のトーンと合っているのも良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示