退職歓奨 (実業之日本社文庫) [Kindle]

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  • 実業之日本社
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  • ★4.2(3.67)2015年10月発行。耳したがう、おうちに帰ろう、紙芝居、ゆるキャラ、夫、帰る。、ハローワーク、私の中の彼女、跡継ぎ、の全部で8篇の短編小説集。いずれもテーマは退職・・・。大手銀行の銀行員で支店長まで勤めあげて著者だから書ける内容。今更ながら、銀行員は大変な時代だったなぁと。いずれにしても、最後はハッピーエンドというか、それなりにスカッとした気分にさせてくれる小説ですね。もう少し、この著者の小説を読んでみたいと思いました。

  • 退職後の人生、自分はどうするんだろう。と、考えてみるが、なんにも思いつかない。カネを求めるのか、ユメを追うのか、家族との距離はどうするのか。

    この短編集に登場する男たちは長い銀行員生活を終え、その後の人生についてそれぞれの結論を出す。紙芝居屋や豆腐屋、海外協力など。が、その結論が正しいのかは判明せず。

    それにしても、人生は長いと改めて感じる。まだまだ彼らの人生は終わらない。もはや「余生」という言葉は、「定年後」とは異なるのだ。

    そして、大事なのは家族の理解と協力だ。どの男たちも家族に助けられて、これからの人生を生きていく。

  • 著者は銀行出身なんですね。身につまされます。

  • (元)銀行員が主人公の短編集。
    ほのぼのとする話,厳しい話,ほっこりする話。

  • 短編集だが、読み終われば、幸せな風が通り過ぎたような、満足感があった。

  • 短編のエピソード集。

    まだ定年退職を考える年ではないけど、
    家族や収入、年金などいまにはない悩みがでてくるんだろうと思う。

    それぞれの話に主人公の仕事への誇りや、定年後の生活、培ってきたプライド、それに伴う紆余曲折があって面白い。

    銀行員の話が多かったので、もっと幅広いジャンルの職業話があってもよかった。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。03年、49歳で同行を退職し、執筆生活に入る。その後、日本振興銀行の社長就任、破綻処理など波瀾万丈な50代を過ごす。現在は作家、コメンテーターとしても活躍。著書に『失格社員』(新潮文庫)、『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫)、『我、弁明せず』『成り上がり』『怪物商人』『翼、ふたたび』(以上、PHP文芸文庫)、『50代の壁』(PHP文庫)など多数。

「2023年 『使える!貞観政要』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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