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- / ISBN・EAN: 4988166201225
感想・レビュー・書評
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2015年公開作品。デンマーク映画です。ハードボイルドサスペンスとでも言うべきでしょうか。北欧の映画は数本観ています。印象としては、画面が暗く重い感じを持っていました。この作品も同じです。ミスった刑事が閑職に追い込まれる。事務職でありながら解決済みの事件に興味を持ち相棒と共に真相を追う。これだけだと、今までにたくさんあるタイプに思えるんですが、ストーリーがとても練られています。面白かった。主人公の刑事は笑わない、頑固なタイプ。相棒は恵まれた仕事環境ではないに拘らず人を信じる本当にいい奴です。彼らが、なぜそうなったのかは続編で語られるのではないかと興味津々です。それにしても被害者の女性がメンタル崩壊しないことに驚きます。真相を知ると犯人に同情してしまう面もあります。この作品をハリウッドが制作すると「マイアミバイス」「バッドボーイズ」みたいに青い空の下で、カーチェイス・派手な銃撃戦ありのノリノリの作品になったかもしれませんね。面白い作品でした。
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あの人気ミステリ『特捜部Q』シリーズを『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のスタッフが映画化!
という触れ込みの作品。自国デンマークで8人にひとりが観たらしい。スタッフ、といっても当然監督はニールス・アルデン・オルデヴでも、デヴィット・フィンチャーでもありません。
原作未読ですが評判もいいこともあり、期待半分、心配半分で見たのですが、それなりに良かったです。
副題の『檻の中の女』で連想させるように、いわゆる‘監禁もの’。こういう映画は「なぜ監禁されたのか」「捜索者たちはいつ気付くのか」がサスペンスの鍵になってきます。
どちらとも結構引っ張られました。でも物語の制作者たちはいろいろ監禁の仕方を考えるもんですね~。某小説とか某映画とか。
このシリーズの主人公となるカール。
直情型で頑固で妻と別居中。
しかもとある事件で心に傷を負っている。
警察系推理映画の主人公はこうでなくては!という感じ。
助手となるイスラム系のアサド。
柔らかな物腰で重要な参考人と心を通じあわせる。
硬軟ふたりのバランスが素敵。
特にカール役のニコライ・リー・コス。
何、けっこうカッコいいんだけど(個人的な意見)
マット・デイモンとヴァル・キルマーを合わせた感じかな。
総じて良かったのですが、小説の方がもっとおもしろそう、というのが難点。今後このシリーズを映画から攻めるか小説から攻めるか...。悩みどころ。 -
これ、テレビドラマでNHKあたりで放送されてたら満足度高いし☆4をつけていたかも…
ちょっと冷たい感じの雰囲気も好きだし嫌いじゃないが、もうひとひねり欲しいのと、どっかの寄せ集め的エッセンスが多くて…
孤児院出身の犯人…モンスターを思い出してしまった。
一思いに殺さずネチネチ5年間も監禁するのも大変だろうなあ…シモの処分然り…
国家的陰謀まで発展しないしこじんまりと終ってしまった。被害者が議員である理由がイマイチ…
でもシリーズものらしいので続編に期待。 -
シリーズ1作目。
北欧版相棒って感じ。
お話は、主人公カールは殺人課から特捜部Qという未解決事件の書類整理をする部署に異動になる。
要は頑固で気難しいカールはお荷物扱いで体よく追いやられたわけです。
で書類整理だけのはずが5年前にフェリーから消えた女性議員の事件に興味を持ち勝手に再捜査しだす・・って感じですかね。
カールの助手のアサドがいいですね~。
彼の淹れる濃すぎるコーヒーがどれだけ濃いのか飲んでみたい(笑)
地味な作品ですが一つ一つ手がかりを見つけては真相に近付いていくので面白いです。
2作目と3作目も観るの楽しみです。 -
タイトルは知っていたがB級的なにおいプンプンだったので
スルーしていたが、評判を耳にしたので見てみた。
予想以上に面白かった。
北欧デンマーク映画。白夜のような薄ら暗い空気が漂う。
お話の内容はそれほど目新しい感じはしなかったけれど
意外性と説得力のある因果関係や環境作りに安定感を感じます。
シーン構成がしっかりしていて無駄なくテンポ良くすすむ。
捜査部のコンビについて、最初それほど魅力的には思わなかったけれど
話が進むにつれて抑え気味なやり取りだが
ひたひたとバディ感が高まる感じがよかった。
見ている間の満足感はしっかりあって
続くシリーズを順に見ていこうとおもう。 -
推理サスペンス物としては上物です。
特捜部の成り立ち自体に目新しさはありませんが、
事件のあらまし、犯人の動機…この辺は素晴らしいです。
ものすごく練られていて、安っぽい監禁事件とは一線を画していると言っても過言ではありません。
少年期に起きた不幸な事故で家族を失った二つの家族、
ちょっと、ふざけていただけ…
理由なんてそれ以外に何も無い。だが…
被害者にしてみれば理由なんて推しはかりようが無いでしょうね。
けど、犯人側から見るとそんな安易に善悪の判断をつけていいような話じゃ無い…入念に計画を立てて、冷静に実行し、狂いなく目的を達成する。そうなる筈だったんですけどね〜
Qの二人の訳ありな経緯はちょっと押し付けがましいところがありますが、もう少し二人の関係性に馴染みや馴れ合いが出てきた方が面白くなるんだと思います。続編があるようなので機会があればそちらも鑑賞してみたいですね。
最後まで見ればなかなか良くできていい作品ですが、北欧らしい暗さと重苦しさを漂わせている作品なので取っつきにくいかも知れませんね。
あと邦題が悪いですよ。
この題名じゃァB級作品にしか思えません(笑) -
面白いらしいよ、とオススメされて見て見ました。私は犯人の動機に迫る話が好きなので、これも良かったんだけど原作のおいしいシーンや印象的なシーンつなげて作ってるから後で「アレなんだったんだろう」感が残る・・・原作読めってことだな!
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GYAOで視聴。
これは拾い物だ。素晴らしい脚本と映像美。「ミレニアム」のスタッフだそうで納得。世界にはいい映画が沢山ありますね。 -
キャラだては正統派バディものといった感じ。頑固で偏屈な昔ながらの刑事と明るく情が深い助手。しかし、シリア系の移民であり、警察職員ではあるけれど捜査経験のない助手というのが珍しい。事件はコンパクトにまとめられていると思うので(原作未読)やや薄味。けれどタイムリミットがあってハラハラするし、主人公2人の時折垣間見える友情がいい。コーヒーについてのやり取りが象徴的。
3作まで出ているけれど、連続ドラマでもいけそうな感じ。ミステリー系の海外ドラマ好きなら楽しめるのでは。 -
火サスでした。
面白かったです。