色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • はじめて1日で読み終えた本

  • 読むまでゴレンジャーになれなかった六番目の男とたどる高度成長期の影のお話だと何故か思い込んでた。違ったけど。なぜそんな話だと思ってたのだろう。。

  • 16年前に大切な友達グループから拒絶された主人公つくる。
    そのことが深い心の傷となっていて、彼の人格形成に大きな影響を与えている。
    自分は何も持たない、色彩を持たない人間だと。
    そんな彼がガールフレンドの導きで、かつてのグループに会いに出かける。
    そこで明らかになる事実。

    自分を失っている主人公が、自分を改めて見つめ直す過程ぎ丁寧に描かれている。
    でも最後は確かな確証を得たかった。

  • 村上ワールドってやつを、感じまくり。
    喩えの言葉が、綺麗。
    最近、笑えない親父ギャグを聞いたせいか、心が洗われた。

  • 読み終わって最初に思ったのは、読みやす!ってこと。スルスル読めちゃう。なんで?って思って発行年みたら2015だった。海辺のカフカは確かだいぶ前。文章明らかにわかりやすくなってる。解読しながら翻訳しながら固いものをやわらかく分解して分解して砕いて砕いて呼んで味わったあの面白さが少しこの本にはない気がして、残念だった。
    けど、これはこれでおもしろくてすきだった。
    まず登場人物、4人の色と、色がない多崎つくるくん。この設定だけでもうなんかすごい、絶対思いつかない。
    けど結局、キーポイントとなった灰田くんのお父さんが会った緑男はどういう意味やったんやろ?
    謎。村上春樹の本は謎ばかり、解説とかしてあるのよく見るけど、思考力すげーってなる
    ちょっとわたしもみてみる

  • 思い出の本です。
    私はとにかく悩んでいて、こんなにものを考えて生きてる人はいるのかと、多崎つくるを読んで感じた。

  • 『風の歌を聴け』の次に読んだ村上春樹作品。
    描写豊かな比喩表現が彼の作品の特色だということがよく分かった。

    赤青黒白、灰色、緑色と名前に色彩を持つ人々と関わりながら、自分が何の色彩も特徴も個性も持っていないというコンプレックスに苦しむ主人公。
    テーマは「人と人の関係性、調和の機微」だと思う。

    『人の心と人の心は調和だけで結びついているのではない。それはむしろ、傷と傷によって深く結びついているのだ。痛みと痛みによって、脆さと脆さによって繋がっていくのだ。悲痛な叫びを含まない静けさはなく、血を地面に流さない赦しはなく、痛切な喪失を通り抜けない受容はない。それが真の調和の根底にあるものなのだ。』

    今まで記憶から消し去ろうとしてきた自分の過去と真摯に向き合い、当時の真実を知ろうと「巡礼」をする多崎つくるの物語。

  • つい先が読みたくなって、ページを繰る手が止まらなくなるというのは、村上春樹が当代一流のストーリーテラーであることを証している。もちろんそれは、この作品についても例外ではなかろう。
    フィンランドでの再会の場面があまりに印象的だったので、そこで話を終えてもよかったのではというのは個人的な感想である。

  • 誰の中にも多崎つくるはいると思う。
    そう思った。

    読み始め、多崎つくるが洒落臭いというか、いちいち鼻について読むのが辛かった。
    しかし、気がつくと多崎つくるに対して好感を持っている自分に驚いた。
    なぜ好感を持てたのか、それは自分自身が抱えている感情や気持ちが多崎つくるに共感できたからなのかもしれない。

    終盤は、もう読み進める手が止まらなかった。
    多崎つくるが沙羅に選んでもらえることをただただ願うばかり。きっと選んでもらえるだろう。

  • 長らく、積ん読にしてたこの本を、やっと読みました。(夏休みで、新幹線での移動時間があった、というのこともある)
    自称「これという特徴なり個性を持ちあわせない人間」という多崎つくると、魅力的な現在の恋人と、高校時代の個性豊かな友人をめぐる旅のお話し。

    ●人と人との結びつきなのだ。受け取るものがあれば、差し出すものがなくてはならない。
    ●「限定された目的は人生を簡潔にする」
    ●「失礼なことを言うようですが、限定して興味を持てる対象がこの人生でひとつでも見つかれば、それはもう立派な達成じゃないですか」  
    ●『ル・マル・デュ・ペイ』。田園が人の心に呼び起こす理由のない哀しみ。ホームシック、あるいはメランコリー。
    ●「すべてが時の流れに消えてしまったわけじゃないんだ」

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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