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みんなの感想まとめ
太平洋戦争前から終戦までを考察したこの作品は、戦争に邁進した理由や敗戦を決断できなかった背景を解き明かしています。著者である半藤一利氏は、昭和初期の歴史を振り返り、戦前日本の過ちや戦争の本質を読み解く...
感想・レビュー・書評
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日本国が、先の戦争にいかにして突入し、またその幕引きを図ったか。「昭和史の語り部」ならではの、教科書には現れない歴史の断片を集めた論考・エッセーの数々。
・新聞がリードした開戦への道―伊藤正徳主筆「時事新報」の抵抗(『季刊アステイオン』1987年春)
・吉田茂の対中国強硬論(『月刊公論』1993年10月)
・大日本帝国の戦争目的(『季刊アステイオン』1988年秋)
・山本五十六が恐れた「衆愚」集団主義(『季刊アステイオン』1989年夏)
・「太平洋戦争ってナーニ?」(『季刊アステイオン』1988年春)
・ノモンハン事件症候群(サンケイ新聞 2001年10月30日)
・ルーズベルトの甘い言葉(『月刊公論』1993年7月)
・海軍は「善玉」なるか?(『月刊公論』1993年12月)
・「大艦巨砲」よ、さらば!(『月刊公論』1993年12月)
・墓標一万六千浬(『昭和日本史』第5巻 昭和51年 暁教育図書)
・知られざる東条暗殺計画(『昭和日本史』第5巻 昭和51年 暁教育図書)
・歴史の中の長岡空襲と新潟(新潟日報 昭和48年8月2日)
・幻のソ連の「日本本土侵攻計画」(『月刊公論』1995年4月)
・「天皇制を残さなくてはならない」(『月刊公論』1994年5月)
・スターリンが決断した「シベリア抑留」(『季刊アステイオン』1990年秋)
・「最後の聖断」が訴えたもの(『修親』2007年11月)
・敗戦と「どうせ」「いっそ」「せめて」(『季刊 抒情文芸』秋 2007年)
・敗戦への道と鈴木貫太郎(『月刊公論』1995年3月)
特に興味深かったのが、「知られざる東条英機暗殺計画」。戦争末期、陸軍、海軍にそれぞれ東条英機暗殺計画が持ち上がるが、それを知った重臣達が懸命に画策して東条内閣を倒したため、何れの暗殺計画も未遂に終わったというもの。計画者の一部はその後報復を受けたが、歴史の生き証人として戦後まで生き残ったという。こんな秘話があったとは…。
日本人の熱狂しやすい群衆心理の恐ろしさについて著者は、「単一民族神話にもとづく排外意識という、昭和日本人のもつ精神の病いがそこに見られる、ということである。それは極度なまでの狂熱をともなうのである。しかも孤立化が深まると発病しやすいのである。」と書いている。再び発病しないといいのだが。
なかなか読み応えのある書だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
太平洋戦争前から終戦までを考察されている本。
なぜ戦争に邁進したのか、敗戦をなかなか決断できなかったのはなぜなのか解き明かされている。
本が書かれた30年前当時の日本人に対する評価もところどころ書かれており、興味深い。 -
歴史探偵こと半藤一利さんが昭和初期(戦前・戦中)をふりかえって、戦争の本質や戦前日本の過ちなどを読み解いた本。
歴史を知るとは先人の失敗を知ることです。先人の失敗を知ることで、今後起こりえる過ちに備えることができます。 -
歴史探偵と呼ばれる半藤一利氏の昭和史。正直言って途中で読むのをやめ投げ出そうと思った。昭和の軍部の何ともどうしようもなさに、怒りを覚えた。我々は未だにあの戦争をしっかり総括していないと思う。今からでも、個人的な感情やイデオロギー抜きに、客観的な分析をやるべきだろう。
著者プロフィール
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