- Amazon.co.jp ・電子書籍 (214ページ)
感想・レビュー・書評
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・短鎖脂肪酸
酢酸
酪酸
プロピオン酸
・肥満防止
バクテロイデス菌が短鎖脂肪酸を作る。脂肪細胞は短鎖脂肪酸を感知すると栄養分の取り込みを止め、消費を増やす。
・エクオール
シワ、前立腺癌、乳がん予防
大豆イソフラボンの仲間で、イソフラボンを腸内細菌が変化させることで生まれる。イソフラボンよりも高い効果がある。
エクオールを作れる人は日本人の約50%
エクオールを作れない人は前立腺ガンになりやすい。大豆イソフラボンは男性ホルモンの作用を阻害するなどでリスクが26%減少。
・がんを引き起こすアリアケ菌
肥満になると増加する腸内細菌。細胞老化を引き起こす物質を出す。
・血液中に生きた腸内細菌がいる
リーキーガットにより侵入。糖尿病患者では普通の人よりも7倍多く発見された。腸内細菌が出す毒素が免疫細胞を刺激、全身に弱い炎症を起こす。
・5歳くらいまでに腸内フローラの構成は決まってしまう。 -
【体内で飼っている生物にエサをやる】
これまで関心を寄せていなかった「腸内フローラ」ですが、慢性的な肌荒れを改善するヒントがあるのではないかと思って読みました。
そのヒントが得られた実感はないのですが、楽しく、興味深く読める内容でした。大変満足しています。
表紙の「やせる!」等の煽りをみるに、健康志向の本かと思って読み始めました。
しかし読み進めると、腸内細菌と人類の共生の歴史や腸内細菌研究の現状と展望にまで話が及ぶのです。
生命科学分野への好奇心がそそられます。
本書はNHKの取材班が番組制作のために取材した内容を文章にまとめたものです。
取材対象は日本のみならずアメリカやカナダ、ドイツ、アイルランドなどの研究機関も多数含まれています。
(意外にも、日本は腸内細菌研究の潮流に乗り遅れていると危惧する声もあるのだそうです。)
「腸内フローラ」という言葉、急に世に出てきたような感じがします。
これは、近年やっと研究が活発になってきたことの成果のようです。
かつては解析技術が未熟であったため、いまほど積極的に研究されることが無かったのだそう。
腸内細菌は空気に触れると死んでしまい、解析が難しいためです。
しかし時代は変わり、技術が成熟したことで一気に解析が進み、新たな発見が日々生まれているとのこと。
「現代医学が腸内細菌という視点を得たことは、今後の治療のおおきなブレイクスルーにつながる可能性がある」
という本書の記述には、今後の研究にかける取材陣の期待があらわれているようです。
かたやその一方で、研究途上であるがゆえに解明されていないことが沢山あるといいます。
「やせる!」「若返る!」「病気を防ぐ!」といった実証結果は確かにある。
しかしそれが断片的なものであることは、研究者たちも本書も認めているところです。
そのため本書でも「これを食べとけば痩せる!みたいな安直な内容はありません。
むしろ過度な期待を持たぬよう警告し、「腸内で飼っている生き物にエサを与える感覚で、楽しんで食事する」ことを訴えています。
私も本書をきっかけに、腸内細菌との共生・共進化を楽しむように日々を送っていこうと思います。 -
KindleUnlimitedにて
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NHKスペシャル取材班による〝 腸内フロ-ラ(腸内細菌の生態系)〟について纏めたガイドブックです。うんちの1/3を占める腸内細菌は、1~2㎏が腸内に常駐しているそうです。食品から摂取する善玉菌の効能として、美容と若返り、肥満抑制、糖尿病の改善、動脈硬化・がん予防などの研究成果が挙がっています。新たな臓器・第二の脳とも言われる〝腸内フロ-ラ〟は、明るい未来を予測させてくれます。 適切な食品の選択と正しい食事療法により、健康志向を高めていきたいと、つくづく思うのでした。
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kindleの月替わりセールにて購入
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図書館で長らく待って読んで見たが、個人的に役立つ内容は残念ながらなかった。
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腸恐るべし、腸が脳を操っていたとは・・・。