再発見 日本の哲学 吉本隆明 詩人の叡智 (講談社学術文庫) [Kindle]

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  • 初めて明らかとなる吉本隆明の全貌。
    吉本の詩作に個の自由の根拠を見出す。
    自覚的な詩作を行うための試論が、独り歩きすることによって代表三部作が生まれる、と見る。
    自我の内部の両面性=抒情性と論理性の統一は、抒情詩と批評(哲学)の統一を意味する。
    その実践として「固有時との対話」=普遍文学は誕生した、と論ずる。
    難解な「固有時との対話」をこれだけで明快に語った評論はない。
    自然と精神の再統一という課題を、マルクスから見出し、宮沢賢治の方法論で達成する。
    詩人を一般的人間のモデルとするユニークな方法論。

  • 読み助2018年2月18日(日)を参照のこと。 http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2018/02/post-0343.html

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著者プロフィール

2021年5月現在
東京大学名誉教授。皇學館大学特別招聘教授。

「2021年 『幕末維新英傑伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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