植物は<知性>をもっている 20の感覚で思考する生命システム [Kindle]

  • NHK出版
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感想・レビュー・書評

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  • 〈本から〉
    植物の感覚は人間よりずっと鋭く、私たちのもっている五感以外に、少なくとも十五の感覚をそなえている。(略)いろいろな化学物質の土壌含有率も分析できる。

    植物は周囲の環境から信号を受け取り、手に入れた情報を分析し、自分の生存に必要な解決策うぃ導きだすことができる。
    それだけではない。植物は、いわゆる「郡知能」ももっているという。

  • 本書を読むずっと前にドローン誕生後の未来を見つめて、体組織の大半が鉄分の機械類が誕生する時期が来たと豪語していた自分が本書と出会いその思いが確信へと変わったのと同時に、血継限界や無限月読、木トンが原初忍術として描かれるナルトの哲学ベースがなんとなく見えた瞬間があった。だから本書の続きの「未来」編も読むことが即時決定となる名著だった。

  • ◆7/17オンライン企画「食のミライ」で紹介されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=jCW1km6G9LY
    本の詳細
    https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000816912015.html

  • 重大な情報が書かれた本!なんと、根っこが見える透明な花瓶などで育てると根がどんどん育つのは、元気だからではなく、光から逃げたいための必死の行動なのだと!光は根っこにとってとてつもないストレスなのだと!みなさんにもぜひ知ってもらわなければ。私はどんどん切っていた。ほんとごめんよ植物。。

    このような重大な情報を教えてもらっておきながらこんなことを言うのも申し訳ないが、もうちょっと頭や高尚な精神を使って書いてくれたら面白くなったかも知れない残念な本。

    「植物に知性がないなんて言っているようじゃ、宇宙人が話しかけてきても気づきませんよ」という一文。これは本当に素晴らしいのだが、それを言いたいためにほぼ小学校から高校までに習った植物の知識をおさらいさせるに終始するがっかり感。中高生ならこれを「わーすごい、知性だー」などと思ってくれるのだろうが、大人に対してなんの説明にもなっていないこの状況に鑑みるに、たぶん著者も本当には自分が言っていることの意味が理解できていないと推察される。

    ついでなので、なぜこうも残念になってしまったのかまで考えてみると、最後の方に「そろそろAIもチューリングテストに合格する」云々のくだりが出てくるのだが、そもそもテストというのは点数に意味があるのではなくて、テストの存在の方に意味がある、という基本の考え方ができていないからだろう。
    ガイア理論にデイジーワールド以上の説明が不要であるように、知性にチューリングテスト以上の説明は不要、(言い換えると知性を定義する意味はないことを示すのがこのテストの意義)ということがたぶん理解できていない。そのため、「AIが知性を持つなら植物だって・・」などという私たち一般人がやらかすボンクラじみた思考回路に陥ってしまい、それが本の構成に影響した。これが原因だろう。

    一般に人間は知性をクオリア的ななにか、またはクオリアを知性、と思い込む習性を持つ。この習性がこういった話の理解を苦しくさせ、混乱させるのだと思う。なので学者さんや偉い人たちは、私ら民草、および己の囚われている呪縛をきちんと理解、整理した上で、哲学の範囲にまで踏み込んだ見解(たとえば学者さん自身が、植物や動物、隣人、他者が存在や生命であると「信じる行為をなす」にあたって自身とどのように向き合っているのかを読者に伝えるなど)を示してあげたりすれば、想定する読者層にとってまあまあ面白い本になったのではないだろうか。たぶん。

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