【創刊号】週刊 仏教新発見 改訂版 2015年 12/27 号 [雑誌]
- 朝日新聞出版 (2015年12月8日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 4910254641255
感想・レビュー・書評
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家から極力出ないようにしている昨今、心を落ち着かせる穏やかな本をと思い読み始めました。
以前、西院伽藍、東院伽藍、中宮寺へは行ったけれどあまり時間が取れず駆け足で回ったことが悔やまれます。
次に行くことができるのはいつになるのだろうか…と思いながら美しい写真、法隆寺の歴史や聖徳太子についての文章を読みました。
五木寛之氏のトークが現在に沁みます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
創刊号は、法隆寺(聖徳宗)の立派な写真が、多数掲載されています。山折哲雄の立派な発刊の言葉で、このシリーズは、始まっています。
人生80年の時代である。90年という人もいる。老いと病と死がゆっくりやってくる時代、といってもいい。
それに対して人生50年の時代は、働きづめに働いて、気がついてみると死が足下にやってきていた。
このような挨拶文を読んで、すっかり、宗教家でもないのに、私は本屋でとりこにされてしまいました。
又、主題が年輪年代法でわかった法隆寺金堂の部材伐採年代が特集されています。
7Pの法隆寺金剛力士像の写真は、迫力に圧倒されるものがあり、出版社もこの本を定期購読してもらわないといけないから、力が入ったのでしょうか? 魅了されます。
文章と力の入った写真のバランスが絶妙な本で、宗教関係の本は、わかりづらい本も多いなかで、素人にもわかりやすく、また、専門的なことも噛み砕いて説明しています。
多彩な写真と克明な文章。真ん中で、管長の挨拶も掲載されています。その挨拶で、
「地球規模での情報を得ることによって、常に私たちは心が不安定になり、心の平和が乱されています」。
と、一言法話が掛かれています。
わたくしは、携帯電話は所有していますが、スマートフォンを持っていません。なぜなら、いつも首を下げて忙しそうに画面をみると、自分の生活のペースが乱されるからです。
同僚からは、それを所有しないと、「世間から遅れる」と指摘されたことがあります。
中学校1年生の長女は、テニス部に入って、連絡がとりづらいと聞き、タブレットを与えています。
社会人は、会社から帰宅してからのパソコンで十分だと思いますが、世の中から、立ち後れるのでしょうか?
ちなみに、棋士の羽生善治は、最近、携帯電話を買ったばかりと誌上で述べていましたが。
毎月、確実に経費を引かれるのだから、不要であるというひねくれ者もこの世にいてもいいと思います。