コーヒーが冷めないうちに [Kindle]

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  • サンマーク出版
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感想・レビュー・書評

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  • 映画を見たことがあり、本でも読んでみたいと思って本作を手に取った。
    内容は映画とほぼ同じで、四つの話が入っていて、連作短編となっている。
    どの話も切なくて、最後には少し涙する温かい物語だ。喫茶店が舞台なのだが、ある席に座ると過去に戻ることができ、訪れた人達はそれぞれ後悔したことをやり直そうと過去にもどろうとする、、、

    私が一番好きなのは、平井の話だ。最後の方で、平井が喫茶店のメンバーに宛てたメールでのセリフ「、、、だから、生きている私のこれからの生き方が、あの子の『生まれてきた意味』を創るんじゃないかな?、、」が心に残っている。平井の話を通して、自分が生きている意味について、ただ生きているのではなく、他人によって生かされている部分も少なからずあるんだよなと気づかされたし、人間いつ死ぬか分からないから、生きていることって素晴らしいなと思えた。

  •  時間を往来する話はいくらでもある。この話もその一つだ。ただ、こういう話の多くは過去もしくは未来の世界に積極的に関わって様々な問題を起こすか、もしくはそれをどのように精算していくかの話になるものだ。この小説ではあえて様々な条件を設定することで、タイムトラベラーの持つ矛盾点を解決してしまおうとする。
     過去に戻れるが現在は変えられない。戻っても座席から立ち上がることはできず、積極的に関わることができないというのである。これは言ってみればアルバムをみるのと同じであり、二度と取り返すことができない過去を痛感することである。その後悔と焦燥と後味の悪さと、そして感動と、そういったものを詰め込んだ作品になっている。
     発想は面白く、読んでいて惹きつけられるストーリーである。欲を言えばタイムトラベルの様々な制約を小出しに出して行ったほうが良かったのではないか。最初の方でこの小説のルールはこうだとあるのは理解はし易いが、話の面白みは半減するような気がした。そんなことを言う私にこのような作品を書く才はないが。
     姉妹作もあるらしくいずれは読んでみたいと思っている。

  • 話題の本だったのですごく期待していたのですが、ちょっと残念。涙もろいのですが、全く泣けず...
    名前が覚えにくいです。計、流、和、誰が誰だか、、毎回確認していたので読むのに時間がかかりました。
    2巻には相関図が載っていましたが。(笑)でも3巻にはないという。。(笑)
    1章に4章までの人がほとんど出てきて、誰が誰だか..名前の読み方も難しく...
    世界観がいいだけに残念。。

  • 過去はかえられない。でも、未来は変えられる。
    当たり前でいて、忘れがちなことを強烈にメッセージ化してくれている。


    自分も娘がいるので、主人公と母の話はとても身に染みるものがありました。私も娘という宝物を一生大切にしようと思います。

  • 2017年本屋大賞ノミネート作品。
    映画化もされた作品です!さまざまな条件のもと過去に戻れる喫茶店にやってきた、4人の女性の物語。
    図書館・請求記号 913.6/Ka929

  • ホンワカ。ワンパターンだけど、最後の話がよかった。

  • 過去は変えられない。
    しかし、自分の気持ち、心は変えることができる。過去に戻ることで、今に生きる自分の心が変わり、より幸せに生きることが出来る。

    まだ伏線は回収されていないと思うので、次の作品も読みたい。

  • 一話読む度に、まるで自分もその喫茶店で美味しいコーヒーを飲んでいるかのような、素敵な時間を過ごした気分になった。
    過去にもどっても現実は変わらないが、心が変わったことで前向きに生きることができるようになった人たちのお話。

  • なんだファンタジーものか。こういうのはもういいんだけど…と思いながら読んだら意外と良かった。それはあくまでも物語の中にヒューマン性を重きにおいているからでしょう。ただ、登場人物の名前が似ていて何度も混乱してしまった。これは何かの仕掛けがあるのかな?と思ったけれど別にそうでもなかった。章をまたぐ話の展開もなかなか面白かった。この本読んでからやたらコーヒーを飲むようになった。

  • コーヒーが冷めないうちだけ望んだ過去や未来にいける喫茶店。
    過去や未来にいっても現実に変化はない。だけど心を変える切欠にはなる。生きることに前向きになれる物語。

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著者プロフィール

川口 俊和(かわぐち としかず)
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。『コーヒーが冷めないうちに』で小説家デビュー。続編として『この嘘がばれないうちに』が刊行され、最新刊『思い出が消えないうちに』も2018年9月19日に発売。
『コーヒーが冷めないうちに』はヒット作となり本屋大賞にもノミネート。映画化され2018年9月21日に公開。

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