- Amazon.co.jp ・電子書籍 (212ページ)
感想・レビュー・書評
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太刀洗万智(一括変換で出る名前にしてほしいw)を主役にした短編集。
同作者の満願でも思ったのだけれど、どれも悪くはない。確かにミステリー。ただ、印象が強烈でもなく、読後もうん、そっか。どの話も暗く重いテーマなのではあるけれど、真実の探求のみが描かれ、とくに救いや希望は、話の中にない。週刊誌のルポタージュを読んでいるような気分となった。主人公の職業からいうと、成功してるのかもしれない。
さよなら妖精が一番気に入っているので、「ナイフを失われた思い出の中に」は、お兄さんの登場は嬉しかったんだけど。
もしかしたら、長編の方がいいのかなぁ。王とサーカスに手をつけようか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
恐ろしいほど完成された短編集。読後感は重いが大変読み応えがあった。
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これがあったから「王とサーカス」が誕生したのか。「さよなら妖精」で登場した大刀洗万智を探偵に見立てそこに一話ずつワトソン代わりの相棒を配する、シャーロック・ホームズである、ただしジャーナリストとしての目を通しての謎解きというのが目新しい。ぜひこのシリーズは続けてもらいたい。
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どの短編もすばらしい水準です。作家さんが身を削りながら書いているのがよくわかります。買ってよかった。
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ジャーナリスト 太刀洗万智が絡む
6つの事件を描いた短編集。
どの事件も、落とし所に期待しつつ、
ゾクゾクしながら、一気読み。
太刀洗シリーズ 初対面 でしたが、
じわりじわりと真実ににじり寄る
鋭い推理力と、抜け目のない仕事っぷりに、
すっかり魅了され。
直木賞 残念だったけど、
個人的には、投げかけてくるものは
大きかった作品、でした