妖怪と小説家 (富士見L文庫) [Kindle]

著者 :
制作 : けーしん 
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (142ページ)

感想・レビュー・書評

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  • かつての文豪たちが現代で生きていたら、というイフの世界にて怪奇に巻き込まれる太宰先生と編集者羊水君の日常劇。

    とても似ているけれどこの世界には悲劇がない。
    宮沢賢治の妹は死なない。詩人高村光太郎の妻は、離婚をしひとり自由に生きることを決意してる。

    悲劇的な人生やその最期を含めて、後世に名を残している偉人たち。そんな彼らの現代生活とそれにまとわりつく怪異のお話。怪異がそこにあろうがただひたすら書き続け創り続ける創作者のお話でした。

    人生における悲劇ではなく、作品で評価されるべきだ、という言葉にはハッとしました。
    作品ではなく文豪の人生における悲劇すらもひとつの消費できる物語として軽く扱っていただろう自分に気づいて。

    野梨原先生の作品は簡潔な言葉で、物事の本質をついてくる。
    飾らないから直球でまっすぐに真摯に。


    本当に素敵な作品。

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著者プロフィール

作家。富士見L文庫での作品に「マルタ・サギーは探偵ですか?」シリーズ、「妖怪と小説家」などがある。

「2017年 『鳩子さんとあやかし暮らし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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