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感想・レビュー・書評
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「もはや地球上に人類未到の秘境は存在しない」という諦念と、それでも秘境を見つけたいという野心で幕を開ける本作は、衛星写真に映り込んだアフリカの奥地に立つ謎の石像を秘密を探るべく、のび太たちが大活劇を繰り広げる冒険譚である。本作の連載が開始された1981年は、スティーヴン・スピルバーグ監督『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』が公開された年でもあるが、先に述べたような「もう人類が到達していない場所はない」というムードは、人類が月面着陸に成功した時代を背景にしたジェームズ・マンゴールド監督『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』に近い。
アフリカの奥地での冒険をスリリングなものにするためには、(『大長編ドラえもん』であるにも関わらず)ドラえもんのひみつ道具が邪魔であることをジャイアンによって浮き彫りにし、攻撃系のひみつ道具を使わない一種の“縛りプレイ”をすることによってサバイバル状況をつくり出している(とはいえ、ひみつ道具を完全に封じているわけではないが)。のび太とペコの関係性は、『のび太の恐竜』におけるのび太とピー助の関係性から意図的にズラしている感触があり、のちに判明するペコの正体からも違和感のない造形が施されている。終盤に登場する巨大な石像は、安田公義監督『大魔神』からの影響か。
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