- Amazon.co.jp ・電子書籍 (194ページ)
感想・レビュー・書評
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著者の長編本をまだ読んでない人にオススメしたい本
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○引用
やはり自分で見たこと、聞いたことをベースにする「直接取材」と「裏取り」こそが報道の生命線
要は、背景なども含め十分に調べて自信を持って記事にせよ、ということだろう。「10取材して1を書け」という新聞記者の心得を拡大したバージョンだが、幸か不幸か私は「100取材する」ことしか知らなかったから、ずっとこの基準で本気でやってきた。するといつの間にか、それが「調査報道」と呼ばれていたのである。 -
「アメリカのジャーナリズム界では、速さは評価されず、それは「エゴスクープ」と呼ばれているという。」
ブラジル人の話が私には新しく、参考になった。 -
ベリーベストオブ清水潔。
一人称で調べて考えて決断して書いた文章の重さにうたれる。でも『桶川…』や『殺人犯…』を読んでからのほうがいいかも。ここでは簡潔にまとめられた事件の文章の背後に沢山の事実やおもいがあることがわかるから。それを知ればこの本の最終章の効き目もかなり違うはず。 -
調査報道について、その手法を独自に作り出してきた著者が、具体的な例を挙げて書かれています。現場や他の報道や、公的機関の発表などを、そのまま鵜呑みにするのではなく、自身の眼と足で確認する姿勢は、他の仕事でも参考になると思います。世間を鵜呑みにせず、それとどのように闘っていくのか。記者クラブなどに属さないが故の、取材のしにくさと、逆にとらわれない自由さが見えてリアルに感じることができました。読みやすい内容で、楽しく読ませていただきました。