彼女が灰になる日まで (幻冬舎文庫) [Kindle]

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  • 幻冬舎
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  • フリーライター銀次郎シリーズの最後。かな?

    死の淵からの生還を果たし、リハビリを経て一年ぶりに仕事を再開した銀次郎の元に現れた男は不思議な話をする。
    この病院で目覚めた人がその後自殺し、その時に目覚めた人も後に自殺している。
    自分の妻が自殺した時に目覚めたのは銀次郎。
    次に自殺するのは銀次郎なのか。
    それを望んでいるのか。
    望んでいるのは誰か。
    事実と推測を重ね合わせ、オカルトなのか偶然なのか仕組まれたものなのかを探っていく。

    次々と推理が覆されていく中で考え方が変わっていったり、新たな仮説に傾いたりして読者的には銀次郎が迷走しているように思える。
    しかし、脳にダメージを受けた人間がここまで復帰していることを前提にすると、揺らぎへの不安より考え方の柔軟さと容認する方がいい。

    今作も元妻と絡んでいるが、もしかしたら二人に決着をつける話があったのかなと勝手に思った。
    とても残念。

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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